少し時期は過ぎてしまいましたが、多くのVMwareユーザーが影響を受けたであろうAdobe Flash Playerのサポート終了について触れたいと思います。
概要
2020年12月31日をもって、Adobe Flash Playerはサポート終了となりました。
↓公式サイトでの発表はこちらwww.adobe.com
各ブラウザについてもサポート終了日以降のバージョンへ更新すると、自動的にFlash Playerが無効化または削除されるため、サポート終了を認識していないユーザーからすると、ある日突然使用不可になったように感じたのではないでしょうか。
後述するVMware製品以外でも、ブラウザベースのシステムはFlashを利用しているものが多かったため、業務上で影響を受けた方も多かったと思います。
VMware製品への影響
筆者が運用している環境では、下記二つの管理GUIが影響を受けました。
・vSphere Web Client
・Horizon View Administrator
Vmwareを利用している方はご承知の通り、利用できなくなると運用不可になるレベルのため、サポート終了を耳にしたときは戦々恐々としました・・・
VMwareの発表では、HTML5に対応しているバージョンまでアップグレードすることを推奨しています。
筆者の運用環境では、Web Clientが6.0、Horizonが7.0.3のバージョンを利用していました。
よって、モロに影響を受けるためアップグレードを検討しましたが、それはそれでリスクがあるため、暫定的に後述の対処を行いました。
暫定対処
★Windows Serverの更新プログラムの適用を行わず、IE11から管理GUIを利用する
他のブラウザでは自動更新が適用されてしまい利用できませんでした。
苦肉の策として、クローズドNWにあるWindows Serverを一台塩漬けし、当該サーバーについては更新プログラムの適用を行わないこととしました。
この状態のサーバーからIE11で管理GUIを利用することにより、サポート終了日以降も影響を受けずに動作させることが可能です。
あとがき
本来はアップグレードする対処が望ましいのですが、ユーザーの考えや運用状況によりなかなか正攻法での対応が難しい時があります。
Flash Playerのサポート終了は、セキュリティ上の脆弱性があることも理由の一つであるため、可能な限り早期にバージョンアップすることが理想です。
しかし、ユーザー目線では安定した運用を行えることが至上命題であるため、時として上記のような暫定対処を行わざるを得ない場合もあります。
セキュリティと安定稼働を両立させるのは難しいですが、このような課題に直面した際には、バランスの良い考え方が出来るように日々精進していければと思っています。
本日もここまでお読みいただきありがとうございました♪