あなたは公用文をご存じですか?
国や地方公共団体が発する文書のことで、公用文ルールを守って作成しなければなりません。
公用文は通常の言い回しや漢字の使い方が、一般的な日本語とは異なるものが多いです。
非常に癖があり、私も公務員時代に慣れるまでに非常に時間がかかりました・・・
この記事は公用文で用いられる言い回しやルールの代表的なものについて、元公務員(13年間勤務)が解説する記事です。
これから公務員になろうと思っている方、雑学を増やしたい方はぜひご一読ください!
公用語の漢字表記とひらがな表記
普段は漢字で記載しているものでも、公用文になるとひらがなで記載するのが正しいものが多数あります。
下記は一例です。
× 予め → ○ あらかじめ
× 未だに → ○ いまだに
× 概ね → ○ おおむね
× ご案内 → 〇 御案内(あとに続く言葉が漢字のみの場合は、「御」)
× 宜しく → ○ よろしく
× 出来る → 〇 できる
× ~の通り → 〇 ~のとおり
× 無い → 〇 ない
上記は頻出する日本語ですが、一般的に×のパターンで記載することが多いですよね。
このように公用文は非常に癖が強いです。
「~のとおり」とメールやLineに書いてしまうと、公務員であることがバレますので現役の方は注意しましょう!
公用文の接続詞
原則として全てひらがなで記載することになっています。
ただし、下記の4語は例外として漢字で記載します。
- 及び
- 並びに
- 又は
- 若しくは
上記の4つについては、頻出しますので必ず覚えておきましょう。(テストに出ます!)
項番の順序
段落分けに使う項番にも、順序のルールがあります。
1、2、3 → (1)、(2)、(3)
ア、イ、ウ → (ア)、(イ)、(ウ)
a、b、c → (a)、(b)、(c)
項番は文書作成時に高い確率で使用しますので、誤った表記をしないように注意が必要です。
項番を間違った文書を見つけると、鬼の首を取ったように指摘する上司も存在するので・・・
印象に残る独特の言い回し
筆者が務めていた自治体の文書で、印象に残った言い回しを列記します。
- ~するものである
- 勘案し
- 推進
- ~してよろしいか
- このことについて
- 伺うもの
「ものである」「してよろしいか」とか言われても・・・って感じです。
公用文を知らない人に使ってしまうと、いつの時代の人間ですか?と思われてしまうことになります。
一般的に上記のような言い回しをすると、怪訝な顔をされること間違いなしですので、日常会話に使用しないようにした方がいいです。
まとめ
公用文について代表的なものを解説いたしました。
公務員の作成する文書は、この公用文ルールを遵守する必要があるため、独特の言い回しに慣れる必要があります。
慣れ過ぎて日常会話で公用文ルールを適用してしまうと、一発で公務員だと身バレしますので注意してください(笑)
あなたが将来どこかの自治体に入庁したら、公用文にうるさい先輩職員が決裁のたびにドヤ顔であなたが作成した文書に赤ペンを入れてきますので、その時は心静かに耐え忍んで下さい。
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