あなたは自分がお住まいの自治体で開催されている議会をご覧になったことはありますか?
国民の政治への関心が著しく薄れている状況ですので、議会を見たことのある方はあまり多くないと思います。
私自身地方公務員でしたが、正直なところ議会や議員などに興味は持てませんでした。
そんな議会ですが、裏側では数多くの自治体職員の汗と涙により運営されています。
今回の記事はそんな地方自治体で開催される議会の内情や、議会に関わる自治体職員の業務に関してお話しさせていただきます。
特にこれから地方公務員になろうと思っている方にとっては、知っておいて損はない情報ですので、是非ご一読ください!
議場でのやりとり
各会派の議員さん達が首長以下自治体職員に対し、予算や政策に関する考え方を様々な観点から質問したり、時には具体的に取り組んでほしいことについて進言したりします。
この議場でのやりとりについては、一見リアルに見えるかもしれませんが、実はそうではありません。
詳細については後述しますが、何を質問するか、どういう話の流れにするかということについて、議員と自治体職員双方で事前に打ち合わせを行っています。
これを答弁調整といいます。
答弁調整
議会が開催される前に、事前に議員側から自治体に対し、何を質問するか予め通達を行います。
これを受けた自治体は、質問の内容によってどの部署が回答するか割り振ります。
議会は原則管理職対応ですので、質問に関連する部署の管理職が回答文を作成し、質問したい議員さんに回答内容のお伺いを立てます。
議員さんも質問の背景や考えがありますので、自治体職員が回答した内容に対し一度で合意することはほとんどありません。
さらには自治体内部でも、回答内容は「てにをは」などの言い回しを厳選した上で議員さんに提出することになります。(誰もそんなこと気にしてなry
上記の点から、土日に出勤し夜遅くまで答弁内容を調整することも珍しくありません。
悲しいことに管理職ですので時間外手当も支給されません。
私も将来管理職になったら、こんな生産性の無い業務に時間を浪費することになるのだなと思うと、恐ろしい気持ちでいっぱいでした・・・
土日出勤する管理職を見て、私はこんな未来が欲しいわけじゃないと強く思いましたし、この答弁調整業務が転職の理由となった一つでもあります。
筆者が公務員を辞めたその他の理由については、下の記事でお話ししていますのでこちらも参考にしてください。
www.withdrawal-civilservice.com
筆者同様に地方公務員を退職したくなった方は、下の記事も参考になります!
www.withdrawal-civilservice.com
www.withdrawal-civilservice.com
また、議員さんにより事前調整を行っていない質問をぶつけてくる方もいらっしゃいます。
自治体職員側からすると恐ろしい存在なのですが、本来の議会の意義を考えるとそれが正しい姿なのではないかと筆者は考えていました。
ここだけの話ですが、政党の広報誌のようなものを管理職に定期購入させる会派も存在しており、広報誌を購入した管理職には事前調整を行い、購入しない管理職には調整無しで質問を浴びせる議員もいます。
転職したので私には関係のない世界になりましたが、なかなか陰湿な手口だなと思っていました・・・
まとめ
地方自治体で開催されている議会の裏側について、解説いたしました。
地方議会に興味のある方は少数派だと思いますし、私も全く興味がありませんでした。
地方だけでなく国会等の全体に対しての意見になりますが、昨今のように国民が関心を持っていない状況では、議会というものの存在価値は極めて低いです。
したがって議員にかけるコスト(職務に見合わない高給)も無駄ですよね。
国会でも議員数削減に関しては度々話題になりますが、全く進まないところに闇を感じます。
旧態依然としたシステムを実効性のあるものに見直さないと、いずれこの国の政治は崩壊することになると私は感じています。(もう崩壊してるかな)
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