この記事は物心ついた時からプロ野球を見始めて早20数年(巨人のクリーンアップは由伸、松井、清原を見て育った世代)、今も草野球ライフ(チーム監督兼代表)を楽しんでいる筆者が2023年のパリーグの順位予想についてお話しする記事です!
解説者の方々はソフトバンク優勝予想が多いようですが、私は今年は混戦になると感じています。
なぜ混戦と予想するか、その根拠について各チームの事情を踏まえてお話ししますので、プロ野球ファンの方は是非ご一読ください。
それでは解説していきます。
ペナントレース前年の結果と順位予想
チーム | 試合 | 勝利 | 敗北 | 引分 | 勝率 | 差 |
オリックス | 143 | 76 | 65 | 2 | .539 | -- |
ソフトバンク | 143 | 76 | 65 | 2 | .539 | 0.0 |
西 武 | 143 | 72 | 68 | 3 | .514 | 3.5 |
楽 天 | 143 | 69 | 71 | 3 | .493 | 6.5 |
ロッテ | 143 | 69 | 73 | 1 | .486 | 7.5 |
日本ハム | 143 | 59 | 81 | 3 | .421 | 16.5 |
ゲーム差無しでオリックスがリーグ優勝。
春先は楽天が首位を走っていて、そのあと西武が首位になって、最終的にオリックスがまとめてかわし切るという目まぐるしい展開でした!
私が行った昨年の予想順位は、
1位 楽天
2位 オリックス
3位 ソフトバンク
4位 西武
5位 ロッテ
6位 日本ハム
上記の順位になると予想していました。
5位と6位にはかなり自信がありましたが、楽天が失速したのが計算外・・・
シーズン終了後は、各チームがメジャー移籍やFAで戦力が増減しましたので、その点も踏まえて順位予想していきます。
2023年パリーグ順位予想
独自の見解ですが、多角的に分析した結果こうなりました。
1位 オリックス
2位 ソフトバンク
3位 日本ハム
4位 西武
5位 楽天
6位 ロッテ
オリックスとソフトバンクはAクラスは固いと見ていますが、どちらが優勝してもおかしくない程度の戦力差です。
3位以下が超混戦になるんじゃないかな~と思っています!
ロッテだけがかなり厳しい状況に見えますが、それ以外のチームは戦力差はほとんどないので、少しの要因で簡単に順位が入れ替わると見ています。
それではチーム毎に順位予想の根拠と、チーム状況について見解を述べます。
1位 オリックス
★チーム戦力
ソフトバンクとかなり迷いましたが、オリックスが3連覇すると予想しました。
なんといっても投手陣がかなり強力なので、大崩れはしないだろうと見込んでいます。
球界のエースである山本をはじめ、宮城、田嶋、山崎福、山岡と他チームも羨ましがる陣容で、山崎颯、宇田川、平野などリリーフ陣も安定しています。
オリックスは投手の育成が凄く上手。
先発投手陣が全員若くて優秀なので、オリックスがBクラスに転落することはまずないでしょう。
不安要素としては、吉田正尚がメジャーに移籍したことですね。(マッチョマンと吉田の応援歌聴けなくなってしまうのが寂しい・・・)
補強として西武の森をFAで獲得しましたが、吉田正尚の穴を完全に埋めるとまではいかないでしょう。
森は首位打者を獲得したことがある強力な打撃が持ち味ですが、吉田正尚の化け物じみた三振率の低さに象徴される技術には少し及ばないのかなと。
吉田正尚が残留していたら、3連覇は確実だったと思います。
オリックスの不安要素は、野手陣の層の薄さと攻撃力です。
外野が特に手薄ですし、ラオウこと杉本、森の二人の打撃が不調であれば苦戦は必至となるでしょう。
小回りの利く打者は多いですが、安定した長打力を持っているのは森と杉本ぐらいなので、もう一人安定して長打を打てる選手が欲しいところです。(T-岡田が調子上がれば・・・)
外国人選手が当たりであれば俄然有利になり、優勝の可能性がかなり高くなると見ています。
2位 ソフトバンク
★チーム戦力
ソフトバンクを2位と予想しました。
様々な面で優れた選手が多数在籍しており、チーム力としては間違いなくパリーグNo.1です!
ソフトバンクは豊富な資金力を有しており、他球団とは段違いの選手層の厚さがあります。
そのため、多少選手が離脱しても、新戦力が台頭するため大崩れすることはありません。
FAにより日ハムの近藤を獲得、メジャー帰りの有原を獲得など今年は派手な補強が目立っていますが、万全とは言い難く、つけ入るスキが無いわけではありません。
戦力の表を見てのとおり、先発投手がウィークポイントです。
エースだった千賀がメジャー移籍したため、前々から手薄だった先発陣が更に手薄になってしまいました・・・
私は北海道出身のため日ハムの選手には特に詳しいのですが、有原では千賀の穴は埋められないでしょう。
メジャー移籍前は良い成績を残しましたが、投球テンポも悪く、すぐに不機嫌になりストライクを取り急ぐ癖がありますので、球威は素晴らしいですが安定した成績を残せる選手とは言い難いです。(メジャー挑戦が失敗したことによるモチベーションの低下も懸念されます)
既存の先発投手を見ても、東浜以外に確実に貯金できるといえる選手は皆無で、蓋を開けてみなければわからないというのが現状でしょう。
逆に言えば貯金できる先発が2人ほど台頭すれば、オリックスを抜くことはできると見ています!
半面、リリーフ陣は層も厚くモイネロ筆頭にカッチカチの陣容ですので、打ち崩すのは難しいです。
野手陣は圧倒的な打線ではないものの、柳田、近藤、栗原、牧原、今宮、上林、三森、周、中村、柳町などなど、他チームと比べてかなりの層の厚さがあります。
打撃、走塁、守備すべてが高水準のため、安定した成績を残せそうです。
柳田が少し衰えてきている点、近藤がマネーゲームにより実力以上の高年棒となったのでチーム内に不協和音が響かないかという点が、個人的に心配ですが・・・
3位 日本ハム
★チーム戦力
意外!と思う方も多いと思いますが、日本ハムが3位と予想します。
今年度からエスコンフィールドに本拠地が変更になり、球場が狭くなるのでホームラン数が増加することが見込まれることも3位と予想した理由の一つです。
近年は昨年最下位、その前も3年連続5位といいところが全くない日本ハムですが、去年ぐらいから潮目が変わっていると感じています。
栗山監督から新庄監督になったことで、松本剛が首位打者を獲得するなど、確実に新しい世代の選手が台頭しつつある状況。
ですが、新庄監督はスタメンを固定しなかったり(ガラポンで打順決めなど)、満塁でエンドランをしかけるように非合理的で期待値の低い采配が多く、継投タイミングも首をかしげる内容が多いため、解説者や野球をわかっているファンから多くの批判を受けています。
しかしながら、野手を育てる能力は一級品です。
鳴かず飛ばずだった清宮、万波、今川、松本が大きく成長したのは新庄監督の影響が大きく、野手育成能力の手腕だけはパリーグ監督でも随一ではないでしょうか。
非合理的な采配をしなければ昨年の結果も少し変わっていましたし、チーム成績ほど選手層は悪くないです。(余計なことしないで野手育成だけしててほしい)
清宮、万波、野村、今川など一発がある選手は球場移転により間違いなく成績を伸ばしてくるので、昨年と同じように甘く見ると危険です。(成長次第で打線の攻撃力だけはパリーグNo.1になる可能性を秘めています)
このように、打線だけは侮れません。
外野は層が厚いですが、内野が手薄なのが気になるところ。
長年の課題である捕手が、伏見とアリエルの獲得で補完されることを期待します。
また、ドラフト1位の矢澤の打撃能力に注目しています。
シーズン始まってみないとわからないですが、打撃を見ているといきなり活躍する可能性もありそうです。
投手陣は、先発は上沢、加藤、伊藤の3本柱にノーヒットノーランを達成したポンセもいますので、他球団にも引けをとらない陣容です。
しかし、リリーフが昨年壊滅的な防御率になってしまい、勝利の方程式も確立できていない点がウィークポイントです。
宮西が復活できるか、北山など若手の投手からリリーフとして活躍できる選手が育つかが勝負の分かれ目だと感じています。
全体的に成熟していないチームのため、変動要素も大きく良くも悪くも台風の目になると考え、この順位にしました!(1位~6位まで全部ありえそうです・・・)
新庄監督が動きすぎなければ、面白い戦いができるでしょう。
4位 西武
★チーム戦力
西武が4位と予想しました。
昨年度は一時首位を走っていたこともあり、今年もある程度期待できるところではありますが、不安な要素の方が多いと考えています。
まずは野手陣の状況ですが、森の離脱で確実に攻撃力が下がります。
捕手で森の代わりを務められる選手も見当たらず、キャッチャーの運用に頭を悩まされそうです。
打線については、数年前までは栄華を誇り山賊打線と呼称されていましたが、今や見る影もなく、逆に投手が強いチームへと変遷しています。
長年チームを支えてきた中村、栗山もさすがに年齢的に厳しいものがあり、山川一人にかかる負担はかなり大きくなります。
山川は素晴らしいホームランバッターですが、他に脅威となる打者がいないので、今年は歩かされる場面が増えそうです・・・
チームの課題は攻撃力で、新戦力の台頭が望まれます。
投手陣は先発・リリーフ共に粒ぞろいで、若い選手とベテランのバランスも取れていますし、特に不安な点は見当たりません。
先発は高橋、今井、エンス、松本、アンダーの與座。
リリーフは平良、なんでも屋さんの平井、水上、増田、本田、森脇など層も厚くスキが無いため、前半に得点できれば試合を確実にものにできるでしょう。
打線の奮起次第ではAクラス入りは全然あると思っています。
5位 楽天
★チーム戦力
楽天を5位と予想しました。
昨年1位と予想しましたが、今年はかなりの苦戦が強いられそうです・・・
野手陣の状況ですが、浅村を筆頭に打点王の島内、茂木や銀二、鈴木や辰巳など、相手にすると嫌らしい打線で、得点力も上位のチームに引けをとりません。
ただし、レギュラー以外の野手が小粒であり、若手も順調に育っていないため、主力選手が離脱した際には厳しい状況になります。
投手陣は、涌井が抜けてしまい、若干の戦力ダウン。
選手の顔ぶれを見ると、マー君や岸など豪華ではありますが、年齢による衰えが目立っています。
昨年の夏場の失速が象徴しているように、ベテランが多いと一年間調子を保ち続けるのはかなり厳しいです。
他の先発は則本や早川しか期待できる選手がいないため、先発ローテーションが安定せず崩れてしまい、昨年同様後半に失速すると見込んでいます。
主力選手の高齢化が進んでいる点が最大のウィークポイントです。
6位 ロッテ
★チーム戦力
ロッテが最下位になると予想しました。
パリーグは混戦ですが、この最下位だけはかなり自信があります。(90%で当たると思ってます)
最下位の根拠を述べます。
1.首脳陣が入れ替わるというお家騒動。
2.レアードとマーティン頼りの打線だったのに、二人とも退団
3.2020、2021年と2年連続の2位は井口監督の手腕
4.ここ数年のチーム成績だけ見ると、野手も投手も2位になれる成績じゃない
5.野手は機動力のある選手は多いが、長打力が不足しているかつ層が薄い
既に結論は出ていますが、野手陣の状況を見てみます。
野手は荻野を筆頭に、走塁能力や小回りが利く選手が在籍しておりますが、安心してクリーンアップを任せれる選手が見当たりません。
ドラフトで評価の高い選手をチョイスしているものの、思った通りの育成ができていないのが現状です。
中村、山口、安田、荻野あたりでなんとか打線をつなげたいところです・・・
主力選手が一人欠けると打線が完全に沈黙しそうなので、そうならないことを祈っています。
投手陣ですが、先発・リリーフ共に良くも悪くも無いといった感じです。
既に完全試合を達成している佐々木は脅威ですが、おそらく大事に使われるため一年間先発ローテで投げきることはないでしょう。
美馬、石川など先発ローテを安定して守れそうな選手はいますが、決して層は厚くありません。
リリーフは澤村の帰還がかなり嬉しいですね。
他のリリーフを見るとまずまずの陣容ですが、そもそもリードしてないと勝ちパターンの投手が投げる機会無いので、不完全燃焼になりそうです。
とにかく打撃力不足がウィークポイントです。
当たり外国人を引いた上で若い選手が数名覚醒しないと、最下位は免れることはできないでしょう。(仮にロッテが今年優勝したら、二度と順位予想しません)
あとがき
パリーグの順位予想を独自の見解で行いましたが、いかがだったでしょうか。
元プロ野球選手でもなかなか当たらない順位予想ですが、半分ぐらいは当てたいな~と思って本気で予想しました。
感想や反対意見なども大歓迎ですので、コメントお待ちしております。
開幕が待ち遠しいですね!!
ここまでお読みいただきありがとうございました!