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人口規模による市町村ごとの違いとは?地方公務員を目指すなら知っておくべき地域ごとの特色を元公務員が徹底解説!

「地方公務員になりたいけど、どこの市町村を受けてみようかな・・・」

「市役所や役場の仕事なんてどこも同じようなものだろう」

本記事はこのようなお考えの方にぜひ読んでいただきたい内容になっております。

本記事は地方公務員(市役所職員)として13年間務めた経験のある筆者が、人口規模による市町村ごとの違いについて解説する記事です。

一口に地方公務員と言っても、勤める場所の人口規模によって全くの別世界と言っても過言ではないぐらいの違いがあります。

市町村の人口規模によってなにがそんなに違うのよって話をこれから余すことなくお伝えしていきますので、ぜひお目通しくださいね。

人口規模による組織風土の違い

ご存じの通り地方公務員は、法律に基づいて住民サービスを提供することが仕事の内容です。

しかし、市町村ごとの人口規模により組織風土は全く異なります。

まずは、人口規模が大きい自治体(政令指定都市、10万人以上の市など)についてご説明します。

人口規模の大きい自治体(10万人以上)

人口規模が多いと、下記のような組織になります。

部署が細分化され、縦割り組織になりがち

人口が多いと、一つの制度あたりの対象者が多くなります。

そのため、制度や仕事の内容ごとにより細かく部署を細分化する必要が生まれます。

その結果、同じ組織であっても隣の部署の仕事内容が全くわからず、縦割り組織になってしまいがちです。

場合によっては隣の係の人がなにをやっているかわからないなんてこともざらに起きます。

これは、人口規模が多いまちの役所に行くとすぐにわかると思います。

窓口の数がとても多く、はじめて行く人は自分が用事のある部署にピンポイントで訪れることはほぼ不可能です。

しかも前述の通り、よその部署の仕事内容を把握していない職員がとても多いため、公務員の伝統芸能である「たらい回し」の発生確率が上昇します。(住民が怒る原因のTOP3に入ります)

★参考記事

www.withdrawal-civilservice.com

そんな縦割り組織ですので、国から新しい事業を行うよう指示があったときなどに、どの部署で担当するのかについて争いが生まれ、仕事の押し付け合いとなってしまうことも日常茶飯事です・・・

一言で言うと、人口規模が多い自治体は風通しが悪い組織である可能性が高いです。

意思決定が遅い

公務員は特に予算の執行は法律で縛られているため、全般的に意思決定が遅いです。

それに加え人口規模が多い自治体は、部署が細分化されているためその傾向が顕著です。

特に他の課と調整が必要な案件だと、それぞれの課ごとに自分の都合で様々な意見を述べてくるので、話がまとまらないったらありゃしません。

私がいた自治体では他の課への合議の起案を回すと、起案書が一か月以上返ってこない状態になり、行方不明となってしまったかわいそうな起案書を捜索することがままありました・・・

仕事内容は狭く深く

人口規模が多い自治体は、仕事が担当の職員ごとにしっかりと割り振られます。

たとえば、国保の部署に数年いても、保険料の計算に係る仕事のみに従事し、給付に係る仕事は全く行わない状況になることも珍しくありません。

ですので、自分から積極的に制度について学習しないと、限られた狭い範囲の業務知識しか身につかないことになってしまう点には注意が必要です。

その半面、制度の対象者となる住民が多いので、様々なレアケースが発生します。

そんなレアケースの対応を行うことにより、より制度の深い部分まで理解することができるようになる点は人口規模が多い自治体ならではのメリットといえるでしょう。

首長との距離が遠い

人口規模が多い自治体になると、首長(区長、市長)との距離が遠くなります。

不在のことが多いですし、決裁を貰うのも一苦労です。

なかなか直接話す機会も多くないですし、首長の考え方が末端の職員まで伝わりにくい傾向があります。

人口規模の小さい自治体(10万人未満)

ここからは人口規模が小さめの自治体についてです。

※10万人未満の市、町村などをイメージしてください。

部署が少なく、わりと風通しが良い

人口規模が小さいと、制度ごとの対象となる住民も少ないため、一つの課で色んな仕事を行うケースが多いです。

人口規模が多い自治体は縦割り組織になりがちですが、小さい自治体はその逆です。

多少部署間の意見の違いは発生しますが、わりと職員同士の協調性がある傾向が強いです。

職員数も大規模の自治体と比べたら少なめのため、職員同士の仲間意識も強くなりますし、他の職員に仕事を押し付けたらすぐに評判の悪い噂がたってしまうところが影響しているように思えます。

大規模な自治体と比較すると、この点は働きやすいといえるでしょう。

意思決定が早い

あくまで大規模の自治体と比較してですが、意思決定が早い傾向があります。

前述の通り比較的風通しも良いですし、関係する部署の数が少ないため、起案書を回しても行方不明にならずにちゃんと返ってきます。(当たり前)

部署間の意見の相違が生まれるケースも大規模な自治体よりは発生しにくいので、協調して動ける体制になりやすいです。

仕事内容は広く浅く

人口規模が小さい自治体は部署が細分化されていないため、その分一つの課で請け負う仕事が多いです。

よって、職員一人当たりの担当業務の種類も多く、業務量も多くなる傾向があります。

覚える内容も多くて大変ですが、幅広い業務知識を身に付けるかつ自分のキャパシティを広げるうえでは、大規模自治体より小規模自治体の方が有用です。(働き過ぎてメンタルやられないように注意は必要ですが)

ただし、業務ごとの対象者数は少ないので、厄介なケースは発生しにくいため、広く浅めの業務知識が身につくことになります。

このように、大規模な自治体は業務ごとの専門性が深まるのに対し、小規模の自治体は幅広い業務知識を持つことができる違いがあります。

首長との距離が近い

小規模な自治体は、首長との距離がとても近いです。

廊下を歩いていたら平気ですれ違いますし、年末年始の挨拶も首長によっては直接各部署を訪れて労いの言葉をかけてくれることもあります。

自分の名前と顔も覚えてくれない首長より、直接会話してくれる首長の方がお互いに信頼感が生まれやすいですし、この点は大規模な自治体と比較してプラスになる要素といえます。

人口規模による市町村の土地柄による違い

次は自治体組織内部の話ではなく、市町村の土地柄による違いを説明します。

人口規模の大きい自治体(10万人以上)

人口規模が大きい自治体は、下記の特徴があります。

商業施設など遊ぶ場所が多い(便利)

当然のことながら、人口規模が大きい自治体は商業施設も多いため、遊ぶことのできる場所が多いです。

働き手としても、住んでいる場所に遊びに行くことができる場所があるかないかで、生活環境も大きく変わりますし、モチベーションも変わってきます。

また、大規模な自治体は公共交通機関なども整備されているため、交通の面で非常に暮らしやすいです。(小規模な自治体では自家用車必須)

何もない土地より、にぎやかな街で暮らしたい!

という方は、大規模な自治体で働くことをお勧めします。

悪質な住民が多い

人口規模が大きい自治体は、様々な人間が住んでいます。

都市圏にはいわゆるその筋のものや、夜職人間が多く生息しているため、その分表社会の常識が通用しない住民の発生率も上昇します。

これにより、税金の滞納はもちろんのこと、法律なんて知ったこっちゃないと言わんばかりの振る舞いを行う悪質な住民が発生しやすくなります。

また、市は生活保護自治体で運営しなくてはいけないため、生活保護者の対応をしないといけないケースも散見されます。(生活保護者は何かと問題を起こしがち)

それに加え、都市部の方が心にゆとりのない人間が多いので、自治体職員の対応に少し気に入らないところがあっただけで、トラブルに発展しやすいです。

以上の要素は、対応する側の自治体職員としてはストレス原因となるでしょう。

ドライな人間性の人が多い

人口規模が多いと、いちいち他人の動向を気にする余裕もなくなりますので、人間関係がドライになりがちです。

良く言えば個人主義で適切な距離感で付き合える人が多いですが、深い付き合いをしたい場合はなかなか難しいかもしれません。

人の数は多いので出会いは多いですが、表面的な付き合いになりがちなので、時には寂しさを感じることもあるでしょう。

ただし、自分のやることに口を出してくる人は少ないので、距離感の近い人間関係が煩わしい方は、人口規模の大きい自治体に勤める方がよいと思います。

人口規模の小さい自治体(10万人未満)

人口規模の小さい自治体は下記の特徴があります。

豊かな自然が多い

人口規模が小さいと人工の建造物が少ないため、豊かな自然が多く残されています。

空気も澄んでいますし、四季折々の自然の顔を楽しむことができます。

また、食べ物がとても新鮮でおいしい点も見逃せません。

海が近ければ鮮度のよいお刺身やお寿司が楽しめたり、畑作地帯であればみずみずしい野菜や果物を味わうことができます!

半面、都市部と比べて商業施設は少なく、利便性という点ではどうしても劣ってしまいます。

都市部の喧騒が嫌い、綺麗な空気の中で暮らしたい、食べ物がおいしい方がよい・・・

こんな方は、小規模な自治体に勤めることで望ましい暮らしができるでしょう。

温厚な住民が多い

都市部の住民と比較して、おおらかな気質の住民が多いです。

都市部だと自治体職員に対して敵意を持っている人も少なからずいますが、小規模な自治体だと自治体職員を労ってくれる住民が多いと感じます。

豊かな自然の中で暮らしている方が、人間の精神面に良い影響があるようです。(住んでみるとわかります)

そのため、窓口対応でもクレームの発生率は低めです。

小規模な自治体の注意が必要な点は、農家や漁師の方は独特の考え方や気質のため、相手に合わせた対応を覚える必要があるところです。

その点に留意すれば、住民相手に嫌な思いをすることは少ないといえます。

ウェットな人間性の人が多い

人口規模が小さい自治体は、必然的に皆顔見知りのような状況になりがちです。

そのため、都市部と比較して心理的距離が近くなりがちです。

住民も対応した職員の顔と名前を憶えていることも多く発生しますし、時にはこちらを

この点は良く言えば深くて心のつながりがある付き合いができますが、悪く言えばお節介焼きが多いとも言えます。

深い付き合いが好きな場合は、人口規模が小さい自治体に勤めた方が生きやすいと思います。

まとめ

以上、人口規模による市町村ごとの違いについて解説する記事でした。

人口規模の大きい自治体、人口規模の小さな自治体それぞれにメリットとデメリットとなる要素がありますので、自身の希望する環境がなんなのかを明らかにしたうえで勤務先を選択するようにしましょう。

これは私の個人的な意見ですが、都市部の近くの小規模な自治体に勤めると、生活環境とメンタル面双方のいいとこどりできるのでおすすめです。

また、他にも公務員を目指している方にとって必要な情報をまとめた記事がありますので、よかったらご一読くださいね。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

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