自分とお話する方法
大学生の時、友人と空想の話をするのが好きだった。
友人と話していると、聞いてもらっているだけでも、自分ひとりでは思いつかない新しい発想が浮かんできて楽しかった。
おそらく、自分で空想する時とは異なる脳の機能が、「話す時」と「聞く時」に働くので、自分達でもびっくりするほど空想が膨らんだ。
その日も、友達とお話をしたかったが、あいにく都合がつかなかった。
だから、なんとなくの思いつきで、机にあった鏡に話しかけてみた。
「あのね、いいこと思いついた!」
「なに?」
「鏡に向かって話しかけたら、友達と話している時みたく脳が使えて、どんどんアイデア浮かぶんじゃないかな?」
「なるほど、でも結局は自分の頭で考えるのと同じじゃない?」
「そうか~。」
「ところで君は誰なの?」
「私はhanmanだよ」
「」
後日友達に話すと、さすがにキモイと言われ、それっきりやっていない。
後から知ったことだが、私がやっていたのは、哲学者ソクラテスが発明した問答法を自分に使った弟子のプラトンと同じことらしい。
これも後から聞いたことだが、ナチスが行った人格コントロールの実験と同じ手法でもあるらしい。
今でも、ときどき、あの時鏡の中にいた自分の声が聞こえる
ということは、さすがにない。
「あれ?鏡はさすがに無理があったけど、こんな風に文字にしたら本当に対話できちゃってない?」
「ほんとだね!」
「小説家や漫画家が自分の作ったキャラクターを育てる時もこの手法を使っているんじゃないかな?」
「なるほど!だから、あらすじを聞かれても、「〇〇(漫画に登場するキャラの名前)に聞いてみないと分からない」的な発言をする作家がいるんだね!」
「そうか!てっきり、天才ぶってるだけかと思ってた~」
「こんないい方法あるなら、早く教えてくれたら良かったのに!」
「いや、それは無理でしょ!頭おかしいと思われるもん(笑)」
本日のおすすめ曲
バ ン ド 名 :ゆらゆら帝国
ア ル バ ム :ミーのカー
曲 名 :午前3時のファズギター
作 詞 :坂本 慎太郎
好きな歌詞:「目と目の間の一点に 心を集めて小さくなってゆく」
※INFJ(提唱者)にご興味のある方は、こちらの記事もおススメです!
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