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【2024年版】独学でも一発合格できる!応用情報技術者試験(AP)の勉強法とおすすめ教材

この記事は2024年4月試験の「応用情報技術者試験」(AP)に独学で一発合格した筆者が、勉強方法やおすすめ教材、資格取得のメリットなどについて解説する記事です。

IT人材の不足が叫ばれる昨今の状況において、「応用情報技術者」は自身の市場価値を高める有益な資格ですので、キャリアアップを考えている方はぜひ取得してみてください!

それではお話ししていきます!

独学で合格した筆者のスペック

こういった資格の勉強方法を解説する上では、客観性を担保する上で書き手のスペックが非常に重要だと思います。(それまでの経験や知識量により、資格取得難易度が大きく異なるため)

そのため、まず筆者の業務経験等のスペックを共有することからはじめますね。

このぐらいのレベルの人間が後述する勉強方法で独学かつ一発合格できた、という情報として捉えてください。

資格取得後のメリット

筆者は現在転職活動中ですが、格段に書類選考が通りやすくなったと感じています。(私が応募している職種:Sier、ITコンサルタントなど)

書類選考通過率が80%を超えているのは、これまでの業務経験に加え、応用情報技術者取得によりIT知識を一定以上持っていることを客観的に証明できていることが要因として大きいと思います。

また、今は転職希望が無くても、将来的に有利に働く可能性がありますし、企業によっては奨励金や資格手当を支給するところもあるようです。

試験の概要と難易度について

試験の概要

応用情報技術者試験は年2回(4月、10月)開催されます。

午前と午後に分かれており、それぞれ60%以上正答することが合格条件です。

午前問題は4択の選択問題が80問出題されます。

午後問題は記述式が含まれた各分野を選択し回答します。(セキュリティのみ必須、その他4つ選択の計5分野を選択)

試験の日程や申し込み方法などについては、IPAの公式サイト(試験情報)をご確認ください。

www.ipa.go.jp

難易度について

合格難易度ですが、偏差値65程度とされています。

これは、大学に例えるとMARCHや関関同立レベルであり、上位7%以上に属することとなります。

誰でも取れるような簡単な資格、という位置づけではございませんので、取得することで一定以上の評価が得られることになるわけです。

ちなみに合格率は毎年20%前後となっているようです。

筆者が独学で行った勉強方法

ここからは独学で一発合格を決めた筆者の勉強方法を具体的に解説します。

試験3か月前~2か月前

試験日から逆算して3か月前から学習をスタートさせました。

この時期はひたすらに参考書系テキストのインプットのみを行いました。

下記リンクの書籍の全ページを2ループほど目を通し、章末問題等を軽めに解いていました。

★【おすすめ書籍】応用情報合格教本


 

だいたい週に10時間程度勉強時間を確保していましたので、テキスト熟読に40時間ほど時間を費やしました。

試験2か月前~1か月前

この期間はひたすら午前問題の過去問を解く!ということだけ行っていました。

さきほどの書籍のおまけについてくる過去問アプリをひたすら解きまくる毎日。

この過去問アプリは全部で1,680問もの問題が収録されており、その問題集をひたすら解きまくって下記の状態になるまでやりました。

実は応用情報技術者試験の午前問題は、4割~6割程度は過去問題の流用であるため、過去問を極めることで容易に突破できるようになります!

過去問解きまくってるとそのうち問題文を暗記してしまい、シームレスに回答を選択できるようになりますので、気が遠くなるぐらい解きまくるのがオススメです笑

筆者はこの時期は週12時間ぐらい過去問を解いておりましたので、月間の合計時間は50時間程度です。

試験1か月前~試験日

過去問アプリで午前問題を極めてから、この時期に午後問題の対策を行いました。

使った問題集は下記リンクの書籍です。

★【おすすめ書籍】応用情報技術者パーフェクトラーニング過去問題集


 

筆者は計3年分(6回分)、全ての選択ジャンルの問題を1回ずつ解いてみました。

学習時間としては60時間ほど。

そして午後問題は「セキュリティ」のみ必須なので避けて通ることができませんが、その他は自分の得意ジャンルで攻めることができます。

何が自分の得意ジャンルなのか、ということについては業務経験及び過去問を解くことで見えてきます。

午後問題のジャンル及び攻略アプローチ

前述の通り午前問題は過去問解きまくれば、よほど知識が無い人以外は難なく突破できると思います。

問題は午後問題です。

厄介な午後問題のアプローチを効率良く行うことが合格の秘訣と言っても過言ではありません。

セキュリティ以外は10個のジャンルから4つを選択することになりますので、実際の午後問題を受ける段階では自分の得意のジャンル4つ+予備ジャンル2つの計6つに絞っておくのがオススメです!

これは、得意ジャンルであっても開催回によって超難問に当たってしまうリスクを考慮したためです。

全ジャンル勉強すると疲れるし効率悪いので、6つのジャンルに絞っていきましょう!

ちなみに筆者は色々考えた結果、

【レギュラー設問】

【サブ設問】

というオーダーで試験に備えました。

ここからは、筆者の経験から各ジャンルの難易度や所感について語っていきたいと思います。

セキュリティ(必須)

必須のセキュリティですが、これはかなり簡単だと思います。

午前問題を解きまくってれば応用的に回答できる内容がほとんどですし、高度な知識は問われません。

セキュリティをスピーディに回答する上では、ネットワーク等インフラ周りの知識が必要となります。

そのため、後述するネットワークと合わせて学習すると効率が良いと感じました。

この設問は最低でも16点以上は確保したいところです。(できれば満点ほしいです)

ストラテジ

経営戦略や財務諸表、経営分析などの設問内容です。

また、簿記2級を持っていると関係する問題が出ることがありますので有利です。

このストラテジですが、過去問を解いているとかなり難易度にバラつきがあると感じました。

時にはIT関係ない設問も出てきます・・・

よって、簿記2級以上持ちの方にはおすすめ、そうでない方は捨てた方がいい分野と判断しました。

プログラミング

プログラミングの穴埋め問題が主となる設問です。

得手不得手がはっきりわかれるジャンルだと思います。

普段から開発業務を主として行っている方は難なく解けると思います。

私は解けなくはなかったですが、文中のプログラムをトレースすることに少し時間がかかる傾向があったので、本番では捨て問題としました。

システムアーキテクト

めっちゃ簡単なのでおススメです。

回答に必要な物はネットワークやデータベースの浅く広い知識と、普通の計算ができれば高得点を取れる内容ですので、私は得点源の一つと考えていました。

勉強するジャンルに迷ったら、とりあえずシステムアーキテクトを選ぶと損はないですよ!

ネットワーク

必須ジャンルであるセキュリティとも関連性が深い分野です。

私は実務経験上インフラ系の業務知識を持っているため、特に対策しなくても過去問では16点~20点確保できるジャンルでした。

実務経験が無い方だと少し難しいと感じる場合もあるようですが、ネットワークは様々な業務の基礎となるため、今後のことも考えて選択するのを推奨します。

データベース

業務で普段からSQL書いてる人におすすめです。

※逆にそうでない方はスルー推奨のジャンルです。

実務経験が無いと中々得点することができないと思います。

組込みシステム開発

こちらのジャンルは万人におすすめしたい設問です!

たまに難問の時もありますが、過去問解いてると基本的に簡単でした。

問題文の中に答えが書いてあることがほとんどですし、たまに計算問題があるぐらいであまり解くのに時間もかかりません。

組込みシステムのロジックを解読することが肝になりますので、論理的思考ができるエンジニアの素養がある方なら誰でも解けるジャンルだと思います。

情報システム開発

筆者は開発会社にいたことが無いため、本番では完全スルーを決め込んだジャンルです。

システム開発技法、テスト手法やE-R図に関する出題が行われます。

問題を解いてみた感覚としては、実務経験が無いと高得点は難しいと感じるジャンルでした。

プロジェクトマネジメント

こちらのジャンルはオススメしません。

IT知識というより国語の読解力が試される内容となっており、なにより問題を理解するまでにかなり時間がかかります。

国語得意な人なら得点源にできるジャンルではありますが、タイムパフォーマンスが悪いので筆者は捨てました。

ITサービスマネジメント

筆者は情シス職員経験が長い&ITILの内容をかじったことがあったため、得意としていた設問です。

業務経験としてユーザー企業にいる社内SEや、運用保守のサービス提供を行っていれば親和性が高く解きやすい設問でした。

ただ、この設問も開催回により難易度がかなりばらついている傾向がありましたので、レギュラー設問とする場合は他ジャンルのもので保険をかけることを推奨します。

システム監査

こちらもプロマネ同様に国語の読解力が試される&作文能力を問われる問題が多いです。

簡単な回は凄く簡単ですが、激ムズの回もあるため安定性にかけるジャンルです。

私はサブ設問に入れるか迷いましたが、システム監査の業務内容に興味が薄いので捨てジャンルにしました。

得点源にできなくはないジャンルですので、文章大好きな方におすすめします。

試験当日と結果

試験当日

午前と午後それぞれ試験時間は150分となっています。

筆者は午前と午後、両方とも90分を経過したタイミングで途中退席しました。

私は性格上さっさと終わらせて帰りたいタイプなので、軽く見直ししただけで退出しましたが、合格率を高める上では時間いっぱい見直しすることを推奨します。

試験結果

私の試験結果はこんな感じでした。

自己採点で午後70点前後だったため、合格発表までかなりプレッシャーがありました・・・(だったらちゃんと見直ししろよというツッコミは無しでお願いします

何にせよ独学&一発合格を達成できたという点で、自分を少し褒めたいと思えました。

午後問題の所感

ここからは個人的な午後問題の所感という名のグチを記載します。

  • MQTTとか誰も知らんがな(ネットワーク)
  • しばらくコーヒーメーカーマシン見るだけで吐き気した(組込みシステム、勘違いしてしまうポイントが多くて難しかった)
  • どっちにでも解釈できる設問やめてください(セキュリティ、URLフィルタリングor業務上不要なサイトへの接続禁止、二要素認証or多要素認証)

まとめ

応用情報情報技術者試験に独学で一発合格した筆者による、勉強方法や試験について解説する記事でした。

これから応用情報技術者試験を受けようと思っている方は、本記事を参考に合格を目指して頑張ってください!!

↓他の資格取得に関する参考記事はこちら

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