脱!公務員ブログ

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Windows Updateはすぐに適用すべき?適用タイミングについての見解

この記事では6年間1,400台のPC管理運用業務を行ってきた経験を元に、業務用PCのWindows Updateはすぐに適用した方がよいのか、メリットやデメリット、適用タイミングなどについて見解を述べます。

企業でWindowsPCの管理を行っている方向けの記事ですので、Windows Updateの運用にお悩みの方は、参考にしていただければ幸いです。

それではお話していきます。

Windows Updateは適用した方が良い?

結論から申し上げると、必ず適用した方が良いです。

一番の理由としては、新たに発見された脆弱性への対応など、セキュリティ面の品質を保てるという点です。

また、既知の不具合への対応が行われていたり、機能改善が行われる場合もありますので、適用せず放置することはリスクがある行動となります。

ただし、新しい更新プログラムが公開された直後に適用することはお勧めしません

公開直後に適用しない方がよい理由

既にご存じの方も多いとは思いますが、Windows Updateの更新プログラムそのものが不具合を起こすという笑えない現象が度々発生するためです。

過去にあった事例として、更新プログラムを適用するとユーザープロファイルが消失する(マイドキュメントなどのデータが消失)、ブラウザ(Edge)から印刷できなくなる、仮想NICの設定が初期化される(IPアドレスなどのネットワーク設定が消失する)などなどバラエティに富んだ不具合が発生しています。

セキュリティと機能を向上させるための更新プログラムが、まるでマルウェアのような振る舞いを行うという本末転倒なことになってしまいかねません。

また、業務用PC全台が業務影響のある不具合に見舞われた時の損失たるや、想像に難くありません・・・

そのため、Windows Updateの更新プログラムについては、公開直後は適用しないことを強く推奨します。

Windows Updateの適用タイミングについて

ではいつ適用すべきか?というタイミングについて見解を述べます。

それは、公開直後から1週間程度は適用せずに様子を見ることです。

Windows Updateは自動で適用されるようにしているユーザーが多く、更新プログラム公開直後に適用している方が不具合に見舞われるケースがあるため、そのユーザーが、Twitterで嘆いていたり、個人ブログに情報を投稿したりなど、情報発信を行うことがあります。

1週間程度様子を見ることで、新しい更新プログラムに不具合があるか、ネット上の情報から察知することが可能です。

※その間にMicrosoft社から更新プログラムの不具合が公式発表されるケースもありますので、公式サイトと個人の情報を両方活用するのがおススメです。

特にネット上にそれらしい情報が無いことを確認したのち、業務用PCに更新プログラムを適用すると、業務影響を受けるリスクを低減することができます!

PCの利用環境に応じた適用方法

PCの利用環境により、適用タイミングを変えることもおススメです。

インターネットに常に接続して運用しているPCについては、悪意ある攻撃者による脅威に晒される可能性が高いため、高頻度で更新プログラムを適用することが望ましいです。

それに対し、内部系PC(インターネットに接続せず、クローズドネットワークで利用)では、セキュリティ対策が適切に行われている場合、比較的攻撃を受けるリスクが低いです。

そのため、内部系PCについては、適用のタイミングを数か月に一度にするなどの運用も選択肢として妥当であると考えられます。

Windows UpdateはPCスペックにもよりますが、それなりに負荷が高い処理であり、場合によっては中々適用が終わらず、起動直後に数十分程度PCが利用できない状況となることがあります。

その結果、ユーザーからPC管理者へのクレームや問い合わせが発生し、ユーザー側の業務影響及び管理者の運用負荷が上がるといった状況になりかねません。

Windows Updateを頻繁に適用する運用は、管理者側の運用コストが高く、かつ適用により不具合を引き起こすリスクがある点を踏まえると、

普段は適用せずに数か月に一度というサイクルで適用する、または致命的な脆弱性などの緊急性が高い更新プログラムが出たタイミングで適用する、以上の運用が現実的だと考えています。

まとめ

Windows Updateについてお話しましたが、いかがだったでしょうか。

この記事があなたのPC管理業務のお役に立てれば幸いです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

下の記事では、Windowsでよく使うネットワークコマンドについて解説しています。

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