この記事では地方公務員として13年間務めた経験を元に、不人気部署をランキング形式でご紹介したいと思います。
不人気部署が何故不人気なのかの理由についても合わせて解説していきます。
これから公務員になりたい方や、現役の公務員の方は必見の内容ですので、是非ご覧ください!
第1位~第7位までのランキングについては、私の主観によるものです。(どの部署も厳しい要素があるため、順位はかなり迷いました・・・)
また、何を嫌と感じるかは個人差がありますので、本記事を一つの参考指標として捉えていただけると幸いです。
それでは発表します!
地方公務員の不人気部署ランキング
第7位 住民課
第6位 国保課
第5位 収納課(徴収部署)
第4位 障害福祉課
第3位 生活保護課
第2位 児童福祉課(保育所・児童手当)
第1位 学校教育課
地方公務員の不人気部署ランキング解説
第7位から第1位まで順番に、不人気部署である理由について解説していきます。
第7位 住民課(戸籍・マイナンバー等)
住民票・戸籍に関わる事務を担当する部署で、住民対応が多いです。
定型的な業務がほとんどの職場ですが、近年はマイナンバー制度が本格的に運用されてきたこともあり、業務量が増加しています。
また、国はマイナンバーカードの交付率を100%にしたいという思惑があるため、市町村のマイナンバーカード交付率に応じ、地方交付税を増減させたり、補助事業の判定要否の要件としているようです。
つまり、マイナンバーカードの交付率が高い市町村は多く国から財政補助を受けることができますが、交付率が低い市町村はあまり財政補助を受けられないということです。
その結果、マイナンバーカードの交付率を上げる取組をせざるを得ない状況に追い込まれてしまい、プレッシャーのある状況で大量のマイナンバーカード交付事務を行わなければならない状況のようです・・・
一昔前までは定時ダッシュ可能な部署でしたが、現状は不人気部署の一つとなっています。
第6位 国保課
国民健康保険に関する事務を担当する部署です。
不人気な理由としては、
などが挙げられます。
特に加入者の低所得者の割合が高い(年金生活者、無職、自営業等)ことがネックなんですよね・・・
滞納者が非常に多く、生活に余裕が無いためクレームが激化しやすいので、他部署と比較して客層があまりよろしくない傾向が強いです。
第5位 収納課(徴収部署)
税金や保険料の徴収を担当する部署です。
この部署は対応する住民が全員滞納者であるという点がネックです。
やむをえない事情があり、納税が困難な方の相談に乗るケースは問題ありませんが、納税を拒否するクレーマーの相手をしないといけないことが非常に多いです・・・
また、滞納が長期化すると預金調査や督促を行った上で、資産の差し押さえをしなければなりません。
資産を差し押さえられた住民が、怒りに任せて窓口に怒鳴り込んでくることは日常茶飯事です・・・
毅然とした対応ができる方は問題ありませんが、相手の感情に影響を受ける性格の方は向いていないと思います。
第4位 障害福祉課
障害福祉サービスに関する事務を担当する部署です。
不人気な理由としては、
- 制度が難解
- 客層が重い
- 業務量が多い
などが挙げられます。
身体または精神に不自由な方の相談を受けるため、相談者の背景が重い傾向があり、相談を聞いているうちにこちらも暗い気持ちになってしまうということがあるようです。
また、差別解消などのセンシティブな内容も取り扱うため、精神的に摩耗しやすい部署となるため、この部署に異動を希望する職員は見たことがありません・・・
第3位 生活保護課
生活保護に関する事務を担当する部署です。
言わずがもなですが、客層は最下層となります。
やむを得ず生活保護を受給している方はともかく、働けるにも関わらず楽をするために
受給している姑息な人間も一定数おり、頑張って働いている人より生活保護受給者の方
が収入が多いというあってはならない逆転現象が起きています。
また、生活保護受給により他人が納めた税金で生きている状態にもかかわらず、あろうことか文句を言う受給者もいます。
保護費をもらった直後に、パチンコ屋に出撃する輩も。
こんな状況でモチベーションを保てる職員など存在しません・・・
その結果、左遷部署という扱いになったり、配属された職員が勤労意欲を失うなどの現象が多発します。
個人的な感想ですが、生活保護制度は上記のように非常に問題が多い制度となっているため、憲法に違反しない範囲で合理化することが望ましいと思っています。
第2位 児童福祉課(保育所・児童手当)
保育所の運営や、児童手当の入所を担当する部署です。
市役所有数の激務部署の一つです。
単純に事務量が多いことや、問い合わせが多いことに加えて、保育所の入所判定調整があまりにも複雑怪奇なフローになっていることが主な要因です。
月間平均で60時間以上を超える時間外を記録する職員も珍しくありません・・・
激務部署ランキングについては、下の記事をご覧ください。
www.withdrawal-civilservice.com
第1位 学校教育課
栄えある(不名誉な?)第1位は学校教育課です。
読んで字のごとく学校の運営に関することや、教科書選定、学習環境の整備、教員の管理など、多岐にわたる事務を担当する部署です。
他部署を寄せ付けない圧倒的なブラック部署であり、時間外トップ争いを毎年繰り広げています・・・
主な要因は、
- 業務量が圧倒的に多い
- モンスターペアレントの対応が発生する
- 教員がいうこと聞かない
- GIGAスクール構想の対応によりIT知識が必要
などが挙げられます。
配属された職員に聞き取りを行ったところ、日中帯は教員や保護者の問い合わせ対応で時間が消費されてしまい、夜になってからやっと事務作業ができるというサイクルになってしまっているようです・・・
まとめ
地方公務員の不人気部署についてランキング形式でご紹介しましたがいかがだったでしょうか。
運悪く不人気部署に配属されてしまった方も、何とか腐らずにモチベーションを維持していただければと思います・・・
どうしても限界!という方は、考え方や対処法についてまとめた記事がありますので、下記リンクの記事もご覧ください。
www.withdrawal-civilservice.com
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ここまでお読みいただきありがとうございました!
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下の記事は、地方公務員の出世部署ランキングです。