自身の決意に裏切られ、
自分を嫌いになってしまった。
何度も「今度こそ」と思う。
そのたびに決意は崩れ、
あっという間に夜が終わり、
自分への失望だけが心に沈殿していく。
そんな経験に心当たりはないだろうか。
もしそうなら、もう自分を責めないで欲しい。
あなたは悪くない。
頑張る“時間帯”を、間違っていただけなのだ。
あなたは決して怠惰ではない。
この記事にたどり着き、また立ち上ろうとしている。
だから、台無しにした昨日は帳消しだ。
今日の“黄金の時間”が、きっとそれを取り返してくれる。
〈目次〉
努力が報われない夜に、自分を嫌いになっていた
私も、以前は自己嫌悪に包まれた苦しい日々を送っていた。
~以下は当時の携帯にメモした悲しい独白である~
私はだらしのない人間だ。
そのくせ、大きな目標を立てるのは好きだ。
「この資格を取ろう」「これをやり遂げよう」。そうやって、自分に期待する。
モチベーションだけは高く、遊びの予定を断ってまで机に向かう。
だが、集中が続くのは、せいぜい最初の30分。
そこから先は、決意が音もなく崩れていく。
気づけばスマホを手に、動画サイトなどSNSを巡回し、あっという間に“今日”が終わっている。
何もできなかった夜。
無為に消えていった週末の丸一日。
そのたびに、自分への期待は薄れ、「どうせ自分には無理なんだ」と、じわじわと腐っていく感覚だけが残っている。
努力が実るのは、“前”にある
そんな自分を変えたのは、たった1つの気づきだった。
集中できていた時間は、いつも“予定の前”の時間なのである。
- 出勤前の30分
- 誰かと会う前の20分
- ご飯が炊ける15分
- 風呂が沸く10分前
この時間には、必ず終わりがあった。
だからこそ、集中できていたのだ。
「ここまでにやるしかない」。その感覚が、自分を自然と集中させてくれる。
時間が短いからこそ、余計な迷いや選択肢は消え、やるべきことに一直線に向かえる。
私はこれを、黄金の時間と呼んでいる。
自分の中の最も純度の高い集中を、確実に呼び出せる時間である。
特別な才能も、意志もいらない。
ただ、“前”に詰め込むだけ。
それだけで、努力は報われる。
黄金の時間は、砂金のように、日常に散りばめられているのである。
魔の時間が、すべてを腐らせる
その逆に、どれだけ決意を固め、
「今日は本気を出す」と思っても、
何ひとつできずに過ぎてしまう時間がある。
それが、魔の時間だ。
- 仕事が終わった後
- 予定が終わった後
- 「今日は何も予定がないから大丈夫」と思っている週末
この時間は、あなたの意志を静かに腐らせていく。
はっきりとした終わりが見えないからである。
だから、「まだいいか」と先延ばにしてしまい、
気づけば、今日という日が消えている。
本当は、やるべきことはあった。
でも、何も始められず、
ただただ自分を責める夜がやってくる。
この時間帯の失敗は、あなたの意思のせいではない。
そもそも、やってはいけない時間帯だったのだ。
集中力を底なし沼のように吸い取る“魔の時間”に、希望を投げ込んではいけない。
そのためにも、努力しようと一人部屋に籠るのはもうやめよう。
それは、常に「時間の死神」と同居するようなものだ
最初は、強い意思で跳ね返しても、常に首元を狙われている。
「カフェは遠いし、今から行ってもたかが知れているし」
「家でも集中できる!」
なんて時間の死神の誘惑に乗ってはいけない。
予定を作り、外に出るのだ!
予定が無くても、外に出るのだ!!
さすれば、あなたは気づくだろう。
「やつらは案外、インドアだということに」
前に詰め込め。それだけで、人生は変わる
私が変われたのは、意思が強くなったからではない。
「どの時間に努力を詰め込むか」に気づいただけである。
朝の30分、出発前の20分。
そこだけは、誰にも譲らない。
そう決めたとき、自分を責める回数が減り、
「今日はちゃんとやった」と思える日が少しずつ増えていった。
努力の量ではない。
集中の密度でもない。
ただ、努力を“前”に詰め込む。それだけでいい。
ずっと頑張る必要なない。
期限(リミット)までの短い時間にすべてを詰め込むのだ!
終わりがあるからこそ、今が意味を持つ
実は人生にもリミットがある。
それを日常で実感することは少ないけれど、
本当は、私たちの時間の「終わり」が決まっている。
時間は、無限にあるようで、決してそうではない。
だからこそ、価値が生まれる。
だからこそ、「今、この瞬間」に集中できる。
ここで、ハイロウズの名曲「一人で大人 一人で子供」の一節を思い出す。
昨日の事は 蟻にあげたよ、
明日の事は 蠅にあげるよ、
だけど今この瞬間は
神様にもあげはしない。
イエーイ、これは譲れない
「黄金の時間」を突き詰めると、過去でも未来でもなく、
死という予定を待っている今こそが「黄金の時間」なのではないかと思うのである。
少し話が壮大になり過ぎたかもしれない。
現実的な話に戻せば、パーキンソンの法則というものがある。
この法則によると、
「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」
そうである。
学生時代、夜を無限と錯覚し、ほとんどのテストを徹夜で挑み失敗していた筆者にとっては、なんとも腑に落ちる法則である。
無限にあると思えば、私たちは油断する。
有限だと知ったとき、ようやく1秒の重みを感じる。
今日の“黄金の30分”が、明日のあなたをつくる
何もできなかった時、私たちはつい、自分を責めてしまう。
「意志が弱い」「またダメだった」と。
でも、それは違う。
あなたが弱いのではなく、時間帯を間違えただけだ。
あなたの中にも、黄金の時間はある。
それは、予定の“前”のわずかな30分である。
そこに努力を詰め込むだけで、
明日は、きっと変わる。
そして、そんな日々の積み重ねが、
あなたの人生に真価の輝きを与えるのである!
最後に
この記事を書き終えたとき、ふと時計を見ると、
約束の時間はとっくに過ぎていた。
でも、それでいい。
今日の“黄金の時間”に、この文章を書けたことが、何よりの証だから。
※本文中の歌詞はTHE HIGH-LOWS「一人で大人一人で子供」より引用しています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
・「黄金の時間」を可視化してくれるアプリ「集中」
・通勤・家事・運動時間を「黄金の時間」に変えてしまうサブスク
「Audibule」
なども今後紹介したいと思います!
他にも、落ち込んだ自分を奮い立たせたい時に書いた記事や歌詞紹介などもありますので、ご興味のある方はお立ち寄りください✨
www.withdrawal-civilservice.com
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