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【MBTI考察】ENTJの性格形成と生い立ちについて

この記事はMBTIがENTJ(指揮官)である筆者が、自分自身のタイプであるENTJになってしまった理由について、自分なりに考察した記事です。

MBTIでENTJと診断された方が、より深く自分自身について理解を深めること、または周りにいるENTJタイプを理解するために役立てていただければと思い記事を作成しました。

★参考記事 ENTJの基本的な性格や特徴について

www.withdrawal-civilservice.com

それでは考察内容についてお話ししていきます。



生育環境の振り返り

まずはじめに、私の価値観として「人間は環境によっていくらでも性質が変わりうる生き物である」、という前提があります。

この前提に立った時、最も個人の人格形成に影響する要素は家庭環境である、と仮定が成り立ちます。

そのため、考察の初手としてENTJのサンプルである自分自身の生育環境を振り返ることにしました。

幼少期

一人っ子として生まれ落ち、その場所は取り立てて裕福でもない家庭でした。

私が生まれ持った性質で主なものは下記の通りです。

  • 学業はクラスで一番の成績で、勉強に困ったことがない
  • 3歳の時点で英語で1~100まで話せた
  • 実は幼稚園では女の子に泣かされていた
  • 高身長(背の順で後ろから2番目ぐらい)
  • 金魚すくいで取った金魚を道端に落として殺してしまい、本気で泣いた
  • 野良猫に石を投げていた同級生に対して、石を投げつけるメンタル
  • ドッチボール大好き(他人に球ぶつけるの最高!)
  • 絵が下手
  • 計算が早い(そろばん経験者に暗算のスピードで勝てる)
  • 選手リレーに出れる程度の足の速さ
  • 他人への思いやりに欠ける
  • 理論の整合性を重要視する
  • 能力の低い人間が大嫌い

このように箇条書きにすると、能力が高いけど性格が悪い奴に見えます。(見えるというかその通り)

主だったエピソードとしては、小学生の時点で将棋で教師に負けたことは無く、内心教師を見下していました。(真剣勝負)

「大人なのに子どもに負けるとかやばいやん」

「子どもに校歌を大声で歌え!とかさんざん言うくせに自分らは国歌斉唱の時にサイレントマナーモードになるのはどうしてですか?」

「矛盾が多く人間的に信用のおけない先生の言うことを聞いても社会では成功できない」

上記のようなことを教師に対して小学生のときから思っていました。

完全に生意気なガキですね。

幸運にもスペック的にはとても恵まれてこの世に生を受けたと思います。

しかしながら、私には家庭環境に致命的なハンデがありました。

最悪な母親

私の母親は、私が生まれた時点である精神病に罹患していました。

それは、「双極性障害」と呼ばれるものでした。

この双極性障害は、いわゆる鬱モードの状態と、躁状態のものが交互に現れるとてもやっかいな病気です。

これによってどんなことになるかと言うと、下記の通りです。

【鬱モード時】

  • 理由もなく「あんたなんか生まなければ良かった!!」などと暴言を吐かれる
  • 理由もなく私を冬の寒空に放り出し、家に入れてくれない
  • 危うく殺されかけた(私が赤ちゃんの時に、私を窓から放り投げようとしたらしく、周囲が全力で止めた模様)
  • 寝たきりでご飯も作ってくれない
  • 被害妄想に陥り、「私は周囲の人間からいじめられている」などと妄言を吐く
  • 夫婦喧嘩が頻発する

【躁モード時】

  • 着ない服を大量に買い込んで浪費する
  • 同じ調味料をあり得ないぐらい大量購入する(一度に醤油ボトル10本とか)
  • 謎の全能感を持ち出して、お悩み相談を始めたいなどと妄言を吐く
  • 私に対し、「愛している」などと信用ならない発言を繰り返す
  • 急に何もない時に学校に乗り込んでいき、「うちの息子をよろしくお願いします!!」という謎の主張を行う
  • 何やらよくわからんおっさんとお出かけしてる(多分不倫)
  • このモードでも夫婦喧嘩が頻発する

 

はい。活字にするとなかなかグロい状況ですね。

そんな環境で育った私は、絶賛人間不信になりました。(特に女性)

基本的に女は怖い生き物で害である、と謝った固定観念を持ってしまいましたし、自分という存在はこの世に生を受けなければ良かったと心底思っていました。

「自分の中にこのイカれた女の血が流れている」

そう思っただけで吐き気を催します。

ですが私は、外向きには家庭状況を一度も話したことはありませんでした。

話すことで自分の弱みを見せることになりますし、恥だと思っていましたし、話すと友人も離れて行ってしまうと当時は考えていました。

そんな心理状況なので、誰にも頼ることは無く、生きていくためには強くならねばいけないという強い信念が幼少期から形成されることになります。

ENTJとして人格形成された理由

おそらく前段の状況が、ENTJ的な行動様式が形成された最も強い理由だと思われます。

  • 強い自立心の裏には、弱みを見せたくないという強い恐怖がある
  • 他人は信用できない、だから自分の能力を伸ばして他人より優位でいたい
  • 感情を殺さなければ生きていけない、素直な感情など無駄で不必要だ

まさにTe-Ni-Se-FiなENTJ的思考です。

一説によるとエニアグラムのタイプ8(挑戦者)とも互換性があり、タイプ8は幼少期に複雑な家庭環境であったケースが多いというデータがあるそうです。(私はトライタイプ358、8w7です)

ネット上で上記について深く考察をまとめられている記事を拝見したところ、まるで自分の人生を説明されたかのような不思議な感覚になりました。

そういうことだったのかと。

私の強迫的なまでに成功を求める性質は、あくまで環境によって形成されたものだったと気付いた時、目から鱗が落ちる気分でした。

社会に出てから思ったこと

そんなこんなで社会に出た私ですが、正直なところ仕事は結構楽だな~と思って生きてきています。

職場には意味不明に自分を殺そうとしたり、苦しめてくる母親はいませんしね。

自分の責任さえ果たせば、自分で稼いだお金で好きなことができます。

難しい仕事も大好きです。

なぜならば、自分の能力を示すことによって、周囲に認められ、優位なポジションが得られるからです。

だからENTJは挑戦的な仕事が大好きなんだと思います。

わからなくなる自身の心

ENTJは基本的に自分及び他人の心に目を向けない性質があるので、なんだか生きていくうちに自分の心を見失いがちです。

表には出しませんが、時々物凄い虚しさが襲ってくることもあります。

自分の利益を追求し、時には他人を操作することもいとわず、自身にとっての成功を追求する・・・

ある日突然に思います。

「こんな生き方をしてこの先どうなるというのだろう?他者を傷つける私はやはり世の中に不要な人間なのでは?」

自身の心との向き合い方

そうして結果主義の激しい生き方をしていても、自分の心の弱さに気付いてしまいます。

なにせ本当は何がしたいのか自分でわかっていないのです。

外向けには有能な人物を演じる自分。

「本当に有能な人間が、お前みたいな空虚な存在なわけがない」

「お前は間違って生まれてきただけだ」

「お前は自分のために他人を利用する悪人だ」

自分の内側から上記のような声が聞こえてきます。

誰に言われたわけでもないですが、この声は真理であると思ってしまう自分がいます。

心理系の知識を学んだので今はわかりますが、これは幼少期に自分の心を置き去りにした代償のようです。

地獄のような掃きだめの家で毎日暮らして、本当は苦しくて泣き叫びたかった幼い自分がずっと心の中で残っていることが原因とのこと。

なので私は、自分の歪んだ認知を矯正すべく自分自身の心の中に目を向けました。

本当はその時どうしたかったのか、どう思ったのか・・・

忘れていたはずの感情が、自分に向けてナイフの如く切りかかってきます。

長年に渡って熟成された、暗く濁った怨嗟が渦巻く感情を消化するのは容易ではありませんでした。

自分の心を浄化するのにかなりの年数を要しましたが、今ではなんとか正面から受けきれたと感じています。

自分の心と向き合って得たもの

このように精神世界での格闘を行った結果、認知バイアスの歪みが取れて、自分の感情をメタ認知することができるようになりました。

様々な経験から醸成された、自分を縛りつける鎖と枷を外したイメージです。

私は思いました。これが宗教でいう解脱なのではないかと。

この行動により、より自然体で能力を引き出せるようになったと感じています。

それと同時に心理学を学んだ副産物として、他者の心の動き、感情の癖、性格傾向と生育環境の因果関係について捉えることができるようになりました。

他者の本質そのものを捉える力を得た、と自分では思っています。

これは他人の求めているものを掴むことや、他人に眠っている才能を見出すことにとても役立っています。

そうして人間として成長することができた結果、自分ではなく他者に目が行くようになりました。

その結果、社会問題を解決するためにいつか起業したいと考えるようになりました。

私が志すものは、不遇な環境により能力を発揮できていない人間を開花させること、人間が自分自身の本来の姿を取り戻して生きることができる環境を作ることです。

そのためには、まず自分がさらに強くなって、困っている他者を助けることができる人物にならなくては、と考え日夜邁進しています。

自分で言うのもなんですが、結局弱肉強食的な思考に落ち着くのが面白いなと思いました。

歪みを取ってもなお、戦いと挑戦を好み、野心と欲が湧き出てくるのはこれがENTJたる自分の本質ということなのでしょう。

ただし、自身の内面の理念が、

「自分を守るために強くなる」→「弱い奴を救うために強くなる」

と大きく変貌したのがポイントだと思っています。

あとがき

以上、ENTJ本人によるENTJになってしまった理由の考察記事でした!

巷ではENTJが最強無敵のパーソナリティなんて言われていますが、意外と内面はドロドロしたものを持っています。(ただし、信頼した人間にしか打ち明けることはありません)

色々な方からENTJみたいになりたい!的に声をよく聞きますが、前述の通り「なってしまった」パーソナリティですので、ENTJを目指さなくていいと思います。

ENTJじゃなくたって、あなたにはあなたの良さがあります。

他の誰でもない、あなた自身の良さを追求することで必ず幸福は訪れます。

ここまで記事を読んでくれた奇特なあなたに伝えたいことは、弱肉強食で無情な世の中でも、自分自身を大切にし、決して自分を見失うことなく生きてほしいということです。

以上、ENTJの独り言でした!

また、MBTI診断は下記の記事内のリンクからできますので、自分がどのタイプかわからない方は診断してみてくださいね!

www.withdrawal-civilservice.com

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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