本記事は、元地方公務員(13年間勤務)の私が、地方公務員の身分がもたらすメリットについて解説します。
これから地方公務員になろうと思っている方にとって参考になる内容ですので、是非ご一読ください。
1.世間的な信用が高い
公務員の世間的な信用は高いです。
具体的に世間的な信用が高いことのメリットとしては、
- 融資を受けるとき
- 彼氏・彼女の親に会う時
- 親族の評判が高くなる
- 結婚を考えている相手に好感を持たれやすい
- まともな人だと思われやすい(公務員でも変な人たくさんいますけど)
上記の場面で良い効果をもたらします。
融資の審査についてですが、賃貸住宅の契約時、マイカー購入時、マイホーム購入時などの場面で、公務員である程度勤続年数があると全く問題無く通過できます。
また、融資する側から見ても公務員は優良物件であるため、個人差はあるものの若干接客時の応対が良くなると思います。
次に彼女の親に会う時(結婚報告を想定)ですが、公務員であるということで職業面での信頼を得られるため、良好な関係を築く下地になり得ます。
あとは親族の評判が良くなるので、何かとポジティブな評価を受けやすいです。
親族の評判など人生への影響は過小ではありますが、良いに越したことはないかと思います。
「公務員になったなんて立派に育ったね!」
「将来安泰だね!」
「公務員試験を突破するなんて凄いね!」
私は親族から上記の言葉を頂けることが多かったです。
また、結婚を考える場面では、安定した雇用条件が相手にとって魅力的に感じてもらえることが多いです。
2.転勤が無い
地方公務員の場合、転勤が無いため一つの街にとどまり続けることが出来ます。
県庁勤務の国家公務員だと数年に一度転勤が発生します。
転勤したくない方は、地方公務員をお勧めします。
色々な街に住みたい方にとっては、転勤が無いことが逆にデメリットになってしまうため、自分の気質がどちら向きか、自己分析した上で国家公務員か地方公務員か選択すると良いと思います。
3.問題を起こさなければ解雇されない
地方公務員は身分が法律で保障されているため、定年まで解雇されることは原則ありません。
ただし、公金を着服するなどの法に違反する行為を行った場合や、休職期間が一定以上となった場合については免職の対象となります。
真面目に勤務していればクビになることは無いため、気持ちにゆとりが生まれるという点についてはメリットと言えます。
4.定年退職後の再雇用
定年退職後、希望すれば再任用職員として勤務することが可能です。
収入条件は概ね主任職と同じぐらいになりますが、ボーナスも支給されますし、有給休暇も取得できるため、一般企業の再雇用と比べると恵まれた雇用条件と言えるでしょう。
また、一定の役職以上で定年退職を迎えると、関係の深い法人の役員などや理事長などのポストを得られる場合があります。
いわゆる天下りですね。
私が知っている範囲ですが、地元の病院の理事長、私立高校の理事長、福祉系法人の施設長などなど、バリエーションに富んだ天下り先があるようです。
5.充実した福利厚生
提携している施設(宿泊施設や娯楽施設、スポーツ施設など)が安く利用出来たり、一般の相場より安い価格で自動車保険に加入できたり、医薬品を購入出来るなど、様々な特典が得られます。
私がいた自治体では、年1回提携施設で使えるクーポン券が1万円分支給されていました。
筆者の主な使い道は、旅行時のホテル代や、書籍の購入でした。
余談ですが、このクーポン券は利用期限が年度末までであるため、稀に使いそびれて悲しいことになる職員が発生していました・・・
6.毎年必ず昇給する
年功序列により、毎年必ず基本給が数千円程度昇給していきます。
ただし、55歳を超えると昇給の幅が低くなったり、昇給がストップする自治体もあります。
また、役職が上がった際には、通常の定期昇給より多く基本給が上がります。
7.手当が豊富かつ充実
下記の手当が支給されます。
- 住居手当
- 寒冷地手当
- 扶養手当
- 時間外手当
- 期末・勤勉手当
- 通勤手当
- 地域手当
- 退職手当
基本給は平均的な金額ですが、手当が豊富なため、トータルでは中の上ぐらいの年収になります。
特に地方では、周囲と比較して高年収となる傾向があります。
退職手当がかなり強力で、35年以上勤めれば数千万円の退職金がゲットできるので、安定した老後を重視する方は公務員を目指すといいかもしれませんね。
また、手当については下の記事で詳しく解説していますのでそちらもご覧ください。
www.withdrawal-civilservice.com
まとめ
地方公務員の身分がもたらすメリットについて解説いたしました。
これから公務員を目指す方は参考にして下さい。
下の記事は公務員を目指す方、現職の公務員の方は必見の内容となっていますので、是非ご一読ください。
www.withdrawal-civilservice.com