この記事では地方公務員(市役所職員)として13年間務めた経験を元に、高卒で地方公務員に合格できるのかという疑問に対しての答え、試験内容や年収、入庁後の配属部署の傾向などを記載しています。
高卒で公務員を目指している方は必見の内容ですので、ご一読ください。
それでは解説していきます。
高卒で地方公務員に合格できるか?
結論ですが、高卒でも地方公務員になれます。
試験区分は新卒の場合、高卒、短大卒(専門学校)、大卒に分かれていることがほとんどです。
社会人経験者の場合も、高卒、短大卒(専門学校)、大卒に分かれているケースが多いです。(中途の場合は、受験資格に年齢制限が設けられていますので、要確認です。)
ほとんどの市町村がそれぞれの区分毎に採用者の人数を告知していますので、入りたい場所の試験区分毎の過去の採用者人数を確認することで、高卒を多く採用する傾向があるかどうか判断できます。
高卒が受かりやすい市町村なのかどうか、情報収集した上で試験を受けることで、採用される可能性が高まります。
単純な話ですが前年に高卒区分の合格者が1名の市町村と、合格者が6名の市町村で比較した時に、後者の方が採用される可能性が高いので、絶対にこの街がいい!というこだわりがなければ傾向を分析してから採用試験を受験することをお勧めします。
試験の概要や日時、過去の採用者数については、各市町村のホームページ上に必ず公開されていますので、簡単に調べることができます。
地方公務員の試験内容
受験する市町村によって若干の違いはありますが、下記の試験内容となっています。
- 適性検査(SPI等)
- 集団面接または集団討論
- 個別面接
多いケースとして、1次試験で適性検査、2次試験で集団面接や集団討論、3次試験で個別面接が行われます。
適性検査(SPI等)は、「能力検査」「性格検査」の二つから構成される試験です。
能力検査は言語や数的処理、論理的な思考力が判定されます。
性格検査は考え方や行動の傾向などが判定される試験です。
よくありがちなのが、性格検査で自分をよく見せようとして取り繕った回答をする方が多いですが、検査結果に回答の不自然さ(嘘をついているか、見栄をはっているか)なども判定される仕様になっているため、素直に答えるのが一番良いです。
人間の性格や考え方などは千差万別であり、一長一短なので取り繕う必要などありません。特定の性格が採用されるということはなく、判定結果は面接時の参考資料として用いられることが多いです。
自己分析に興味のある方は、こちらの記事もおススメです!
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集団面接や集団討論は、他の受験者と合同で行われます。
集団討論の方が多い傾向があります。他の受験者と数名のグループになり、テーマについて制限時間内に話し合い、その結果をまとめて発表するというものです。
ポイントとしては、進め方の時間配分に注意が必要な点、進行役が割り当てられていない場合は自分たちで決めることになるので、取りまとめが苦手でなければ進行役をこなし時間内にまとめれると高評価が貰える確率が上がります。
主に、協調性やコミュニケーション力を採点しているようです。
個人面接については公務員試験に限った話ではありませんので、詳細は割愛しますが、面接官は総務部長や副市長、人事課長や現職の若手職員などで構成されるケースがほとんどです。
高卒地方公務員の年収
高卒の場合、月額基本給が15万程度+各種手当(通勤手当、住宅手当、時間外手当etc)がつきますので、手取りにすると月額10~12万ぐらいが目安の金額です。
1年目は夏のボーナスが満額支給されず、4月~12月の9か月分の給与になりますので、1年目の年収は220万~280万程度になります。
2年目は1月~12月の給与と、ボーナスが夏と冬に満額支給されますので、年収は310万~360万程度に上がるでしょう。
給与についてはこちらの記事で詳しく説明していますので、参考にしてください。
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配属部署
晴れて試験に合格した場合、気になる配置部署ですが、戸籍や税、福祉系などの窓口部署に配属されるケースがほとんどです。
最初の部署で3年~5年経過すると、別な部署に異動することになるので、希望の部署じゃなくても最初は我慢して働くことが大切です!
働きぶりを評価されれば、希望部署や出世コースに乗ることができますので、腐らずに頑張ってください。
どの部署が出世コースか、人事異動はどんな仕組みで行われるかについては、下の記事が参考になります!
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配属部署が激務部署かどうかについて、下の記事で解説しています。
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まとめ
高卒でも地方公務員になることが可能ですので、公務員をめざしている方は本記事の内容を参考に頑張ってください!
ここまでお読みいただきありがとうございました!
下の記事は、地方公務員のメリットについて解説しています。
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給与制度についてより詳しく知りたい方は下の記事もご覧ください。
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地方公務員は休暇制度も充実しています。