脱!公務員ブログ

元地方公務員(市役所職員)のSEが、自身の体験を元に公務員の実態や役立つ知識や経験談、IT関連の技術的な情報、美味しいお店の情報、趣味(野球、音楽、ゲーム、麻雀)に関すること、私自身の波乱に満ちた人生経験について発信します。記事を読んだ後は少し知識が増えて、笑顔になれる(ネタ要素満載)、そんなブログですので是非お立ち寄り下さい♪

悪しき風習からの解放!!公務員を辞める判断をした理由5選

本記事は、私が地方公務員(13年間勤務)を退職する判断をした理由について記載しています。

体験談を元に、多角的な観点で解説しますのでご一読ください。

私と同様に、公務員の退職を考えている方、退職しようかどうか迷っている方は必見の内容ですので、是非ご一読ください。

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保守的な組織体質

入庁時から感じていましたが、私のいた自治体はとにかく保守的でした。

担当課が住民サービス向上のために新規事業を打ち出そうとしても、財政課に他都市の動向はどうなのか、担当課が作成した資料に記載されている文言の言い回しに口うるさくケチをつけ、延々と説明資料を作成させられたあげく、予算はつかないというありさま。

数か月に渡り財政課の要求に従いさんざん資料を作らされた結果、最終的にゼロ査定(予算無し)とされます。

また、問題解決のために投資的な経費(新規システム導入、抜本的な業務フロー見直しなど)を要求しても、100%予算措置されることは無く、現状維持という名の退行を組織ぐるみで推進しているように思えました。

新しいやり方を提案しても、仕事の変化を嫌う職員も多く、せっかくの良いアイデアが台無しになる場面も散見されましたし、人事評価も形骸化しているため、非常に停滞した空気を感じていました。

このような状態では、職員もモチベーション維持が困難であり、結果としてやる気のない職員が量産されることとなります。

結果的にどのような職員が出来上がるかについては、下の記事が参考になります。

www.withdrawal-civilservice.com

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「公務員はノルマが無いし、安定していいよね」

あなたもそう思いますか?

想像してください。

まずあなたが店で店員として働いている状況をイメージします。

あなたは店の売り上げが0円でも1千万円でも給与として貰える金額は変わらず、店に来てくれるお客さんが0人でも店頭には立ち続けなければなりません。

また、売り上げが無くても店が潰れることはありません。

このような状況で勤労意欲を持ち続けることは出来ますか?

仕事は人生の中でかなりのウェイトを占めます。

無為に日々を過ごし、向上心も持たずぬるま湯につかり怠惰な生活を送ることが、人としての幸せなのでしょうか

私はそうは思いません。

せっかくこの世に生まれてきたのですから、自分の感情を殺すことなく意思を持って自己実現することが、より幸福感を高める生き方なのではないでしょうか。

年功序列制度

下の記事でもお話していますが、

www.withdrawal-civilservice.com

必ず年1回昇給が行われます。

昇給は懲戒処分をされていない限りは確実に行われますし、一定の役職までは年齢で自動昇格します。

こなしている仕事量や実績に関らず、一律的に同じ扱いがなされるため、仕事が遅い職員も早い職員も給与には差がつきません。

もっと言うと、全く働いていない職員であっても問題さえ起こさなければ昇給されるため、なるべく自分の仕事を減らす思考になる人種が発生するわけです。

このような状況では仕事を多くこなすことはリスクでしかありません。

何故なら、仕事量が増えるとミスの発生率も上昇するからです。

その結果、「担当じゃない!!」というパワーワードを発し、仕事を他人に押し付け責任を回避する職員が量産されます。

個々の資質にも起因しますが、私はこの年功序列制度が組織を退行させる癌であると考えていました。

日本は資本主義ですが、公務員組織は社会主義の性質を多分に含んでいます。

お友達人事

前述のように年功序列制度なので、昇給は画一的に行われるのですが、人事については人によってかなり差がつきます。

評価が高ければ出世部署ばかりを転々とでき、順調に出世街道を歩めるのですが、評価が低いと左遷部署ループとなり、そこから抜け出すことは困難になります。

出世部署ランキングは下の記事で解説しています。

www.withdrawal-civilservice.com

人事異動や出世コースについて詳しく解説している記事です。

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問題はどうやって評価が決まっているかというところですが、仕事面の能力的な部分や人と上手くやれるかという点も重視されていますが、それ以上に上司(権力者)にとって使いやすい人材かどうかが最も重視されます。

頭の回転が速く、論理的でミスも少ない上司と働いていたことがありますが、その上司は人事に影響を及ぼすほどの権力者に嫌われてしまったため、左遷部署送りになっていました。

逆に仕事はイマイチで、飲み会の出席率がものすごく高くて勤務中も女性職員とばかり会話しているような職員がいましたが、人事課の重要ポジションの人物と蜜月関係であったため、あっという間に管理職に昇進していました。(職員間でバッシングが凄かったです・・・)

仕事の成果や組織にとって有益な人材であるかを判断することが健全な組織運用には肝要です。

私は、個人の感情により人事配置を行い、自分のお気に入り職員だけで回りを固める腐敗した管理職のやり方にはいら立ちを隠せませんでした。

腐った組織に、明るい未来は無いと判断しました。

市場価値が無くなる

このご時世何が起きるかわからないため、従来型の終身雇用が最適解では無くなってきている時代です。

副業を行い収入源を複数確保したり、個人のスキルを磨く生き方が推奨される世の中になってきていると私は感じています。

そんな中、公務員として流れに身を任せ長い年数を過ごしてしまうと、ビジネスマインドやスキルが向上せずに、市場価値の無い人間となってしまいます。

いざ転職しようと試みても、稼げるスキルもなく経済の知識も無い、まして公務員の常識に染まってしまった場合、世間一般の常識からかけ離れており一般企業には見向きもされなくなってしまう悲しい未来が待っています

私は若い時から自分の身は自分で守るという観点で仕事には全力で取り組んできました。

事務処理スキル向上や資格取得、社会人として必要とされる人材になるために必要なマインドを醸成出来るよう、心理学や哲学、思考法などを学び常に向上心を持って行動してきた結果、転職を成功させることが出来ました。

現職の公務員の方に特にお伝えしたいことですが、今自分が関連する仕事の知識を徹底的に極めることをお勧めします。

そうすることで、関連する業界への転職成功率が向上します。

手を抜いたって給料は変わらない、という気持ちで漫然と日々を過ごすのではなく、将来の自分への投資だと思って業務に取り組んでいただければと思います。

副業禁止

公務員は法律で副業が禁止されています。

不動産投資や株式などは認められているのですが、アルバイトや会社経営など、兼業することができません。

個人的な考えですが、副業を始めることで本業にも活かせる人脈や知識が得られるため、より自分の人生が豊かになると思います。

収入源が限られるという点に加えて、公務員でいることにより選択肢が少なくなり、限られた人間関係の中で日々を過ごすことで人生の幅が狭くなってしまうと感じていました。

まとめ

私が公務員を辞める判断をした理由について解説しましたがいかがだったでしょうか。

特に現職の公務員の方で転職を考えている方に参考として頂ければと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

転職を考えた時に読んでおきたい一冊です。

www.withdrawal-civilservice.com

転職活動を始める時に参考になる記事です!

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