脱!公務員ブログ

元地方公務員(市役所職員)のSEが、自身の体験を元に公務員の実態や役立つ知識や経験談、IT関連の技術的な情報、美味しいお店の情報、趣味(野球、音楽、ゲーム、麻雀)に関すること、私自身の波乱に満ちた人生経験について発信します。記事を読んだ後は少し知識が増えて、笑顔になれる(ネタ要素満載)、そんなブログですので是非お立ち寄り下さい♪

犬とトルストイ

 先日、道端で非常に滑稽なモノを見た。

 初老の女性が小型犬を散歩しているという、ごくありふれた光景である。

 ただ、唯一特筆すべき点は、女性の手にあるはずの手綱が、小型犬に引きずられているということである。

 1人と1匹はその事実に気づかずに、私の前を通過し、二つの影をリードの持ち手がいつまでも追っていた。

 

美術3によるイメージ図


この光景に、思わず口元を緩めたさなか、私は失望感に包まれ、見なければよかったと後悔した。

 なぜなら、この面白さを100%の精度で他人に伝えることは限りなく不可能であると直観したからである。

 まず、第一にこの話を人にしたところで、起承転結もなくつまらない話にしか、なり得ない。

 また、このシーンを高い技術で視覚的に再現したとしても、そこには作為が含まれ、誰もが思いつくような当たり前のネタになってしまう。

 私の目の前に、誰の意図もなく突如現れたその滑稽さを、他者に表現する術は無いのである。

 そこから、快楽は他者と共有できてこそ、価値があるということを学んだ。

 これは、ガンディーにも多大なる影響を与えたという、かの有名なロシアの文豪レフ・トルストイが人生論で述べた、

「自己中心的な本能は幸福には繋がりえない」という主張を証明するものかもしれない。

 いや、全然違うかもしれないし、

 そもそもそんなこと言ってないかもしれない。