脱!公務員ブログ

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市役所(地方公務員)に左遷コースは存在する?実態について元公務員が解説します

この記事は地方公務員(市役所職員)として13年間務めた経験のある筆者が、左遷扱いされてしまった職員の扱いについて解説する記事です。

年功序列の公務員と言えど、懲戒処分を受ける、または仕事ぶりが低評価であることに起因して、左遷的な扱いを受けることがあります。

一度左遷コース入りしてしまうと、出世できない職員となってしまうことに。

この記事を読むことで、左遷対象となる理由や、左遷コースの概要について知ることができます。

あなたの周りに本記事で解説した内容に当てはまる人がいたら、その人は左遷扱いされているのかもしれません・・・

それでは概要についてお話しします。

左遷コース入りとなった理由

公務員の制度上、公には左遷は無いとされていますが、人事上の運用実態としては確実に存在します。

左遷扱いとなった原因はいくつかありますが、代表的なものは下記の通りです。

懲戒処分の対象となった場合

一番多いケースです。

  • 職務上の責務を果たさず、不適正な事務処理を行った
  • 何らかの犯罪行為(ストーカーなど)を行った
  • 不正に休暇を取得した

上記のような理由で懲戒処分となった場合、左遷コース入りが確定します。

また、公務員は失態を犯した職員に非常に厳しく、評価が下がり扱いが悪くなるケースがままあります。

そのため、チャレンジするより現状維持した方が得と考える人間が増えていきます。

このような失敗に厳しい組織風土が、保守的な職員を生み出していると言えるでしょう。

無能と認定される

あまりにも仕事ぶりがダメ過ぎて人事から無能認定された場合、左遷コース入りとなります。

  • 定型的な仕事すらも満足にこなせない
  • 責任回避が得意技で自分の手を動かそうとしない
  • 基本的に仕事が遅い
  • コミュニケーション能力が低すぎて住民対応でもめ事を起こす
  • 病休や有給をフルに使い倒して全然出勤しない

以上の特徴に一つでも当てはまった場合、その職員は高確率で無能と認定されています。

公務員に限らず無能は閑職に追い込まれますので、これは当然の結果と言えますね。

メンタルの不調による休職経験あり

メンタルの不調により休職経験がある場合、残念ながら左遷コース入りするケースが多いです。

人事側の視点から見ると、一度でもメンタル不調による休職がある職員は、責任の重い仕事や、時間外の多い職場に配属することが難しいと判断する傾向があります。

結果として休職経験者は、重要でないポジションや暇な部署を回る人事異動となり、左遷対象者と同様の扱いを受けることがあります。

左遷コースの内容

ここからは左遷コース入りした職員が、どのような扱いとなるのかについて解説します。

出先機関への異動

伝統的な左遷コースとして、出先機関への異動があります。

  • 窓口対応のみの支所・出張所
  • 行政上の重要度が低い外部施設

上記の部署に配属され、その後長期に渡り異動しないパターンが多いです。

異動したとしても、似たような出先機関でぐるぐると無限ループすることも・・・

左遷対象の職員に対して、

「本庁の土は絶対に踏ませない!」

と言わんばかりの人事担当者の強い意志を感じます。

出世が遅くなる

左遷コース入りした場合、同世代と比較して出世が遅くなります。

対象者が管理職の場合は、出先機関の所長となりそのまま定年を迎えるケースが非常に多いです。

対象者が管理職ではない場合、管理職にならず主任や主査職(部下のいない係長職)のまま放置されます。

50代前後なのに主任や主査職の場合、確実に組織から左遷扱いされていますので、こんな職員とは一定の距離を置くことをお勧めします。(関わるとろくなことになりません)

不人気部署への異動

誰しもが避けたい不人気の部署に異動するケースもあります。

※主な不人気部署について、下のリンクの記事で説明しています。

www.withdrawal-civilservice.com

私がいた自治体の不人気部署かつ左遷コースは、下記の部署でした。

  • 生活保護
  • 水道料金課
  • 収納課(納税関係)
  • 清掃課(ごみ収集)

上記の部署は、若い年齢で配属される分には問題ありません。

ですが、30代~50代で上記の部署に配属された職員は、組織から低評価を受けていることが多かったです。

左遷されたときの対処法

前述の通り、公務員の場合は一度左遷コースに入ってしまうとそこから抜け出すことは困難です。

そのため、左遷に対しては以下の対処が考えられます。

現状を受け入れる

左遷されたことに心当たりがある場合は、甘んじて現状を受け入れるのも一つの手段です。

幸いなことに公務員は年功序列でリストラもありませんので、自分が仕事のできない無能職員だと自覚がある場合は、定年まで大人しくやり過ごすのも手です。

仕事だけが人生の全てではありません。

趣味などのプライベートを充実させて自分の居場所を複数持つようにすると良いでしょう。

転職する

左遷されたことに心当たりがない場合は、上層部もしくは人事から嫌われてしまっている可能性が高いです。

この場合は現在の組織に固執せずに、新たに活躍できるステージを求めて転職した方が状況が好転することがあります。

下のリンク記事の後半部分で転職について触れていますので、興味がある場合はご一読ください。

www.withdrawal-civilservice.com

資産運用する

仕事は仕事と割り切り、別な楽しみを見出すのも良いでしょう。

公務員は安定した収入があるため、投資を行って資産運用するのも一つの手です。

下記リンクの記事で公務員におすすめなFXについてご紹介していますので、興味のある方はご一読ください。

www.withdrawal-civilservice.com

まとめ

市役所(地方公務員)には左遷コースが存在する

左遷の理由は、

  • 懲戒処分
  • メンタル休職
  • 無能と認定された

左遷コースは、

  • 出先機関への異動
  • 出世が遅くなる
  • 不人気部署への異動

ここまでお読みいただきありがとうございました。

また、他にも色々公務員に関する情報を発信していますので、そちらの記事もご一読いただけますと幸いです。

↓公務員に向いているMBTIについてまとめた記事です!

www.withdrawal-civilservice.com

1年で異動する職員についての記事です。

www.withdrawal-civilservice.com

長年異動しない職員についての記事です。

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下の記事は、私が体験したモラハラ上司の笑える&胸糞エピソード集です♪

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私が公務員を辞めた理由についてお話しています。

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