脱!公務員ブログ

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【地方公務員】優秀な職員が歩む人事異動のエリートコースについて

公務員なら誰しも経験する人事異動。

人事異動は全ての公務員が経験するものですが、中でもエース格の優秀な職員は出世コースと言われる特定のパターンの人事異動を経験することになります。

本記事は地方公務員(市役所職員)として13年間務めた経験のある筆者が、優秀な職員が歩む人事異動のエリートコース(出世コース)の概要について解説する記事です。

記事を読むことで、優秀な職員が組織内でどのような人事異動となるのかについて理解することができます。

本記事の内容に当てはまる人事異動を経験している場合、あなたは間違いなく組織から優秀と評価されています。

それでは詳細についてお話ししていきます。

優秀な職員が人事異動で配属される部署

年功序列の公務員と言えども、年数を重ねるごとに出世する職員と出世しない職員で配属部署が大きく異なってくる傾向があります。

出世コースに乗っている職員は、主に下記の部署への異動を経験します。

財政課

官房系部署の一つである財政課。

組織内の予算を掌握している部署ですので、どの自治体でも非常に立場が強く部署間のヒエラルキーの最上位に位置しています。

また、予算に関わる事務を行わない部署はありませんので、自治体業務の根幹をなす予算の仕組みや交付税などの深い知識を学べる点も非常に有用です。

予算調整にあたっては、各課の管理職と会話する場面が多々あるため、幹部レベルの職員に顔が利くようになる点も見逃せないポイント。

財政課を経験した職員は、出世が同世代と比べて早い傾向があり、順調に行けば部長職までは昇進することになるでしょう。

人事課

これも官房系部署の一つです。

人事課は職員の生殺与奪を握っていると言っても過言ではありませんので、財政課に勝るとも劣らない権力を持っています。

民間企業でもそうですが、人事担当はその組織の顔です。

採用担当の職員がパッとしない人だったら、その組織に入るのをためらってしまいますよね?

地方自治体はもちろん、どんな組織も人が基盤となって動くものですので、人事は組織の生命線です。

よって、組織内でレベル低い人間を人事に置く組織など、世の中にはありません。(人事を軽視する組織に明るい未来はありません。)

逆に人事課に配属されたということは、外に出しても恥ずかしくないレベルの職員と評価されていることの裏付けになります。

企画課

こちらも官房系部署の一つです。

各種事業計画の策定や、議会の答弁内容の調整、政策を推進する業務がメインです。

住民にまちづくりに関するアンケートを取り、集計して資料にする仕事も行います。

企画課は業務内容から首長と調整する場面が多く、各課の事業に対して政策的な判断を行う必要もあり、組織内で権力を有している部署です。

首長に顔を覚えられる、政策的判断、統計的な資料の作成、各課との調整など、色々と学べるところがあり、出世に有用な要素が揃っています。

よって、企画課も出世コースの一つといえるでしょう。

余談ですが、企画課は文系のスキルを求められる仕事内容ですので、その手の業務が嫌いな人はなかなか厳しい部署かもしれません・・・

国の省庁への派遣(出向)

人事異動ではありませんが、国の省庁へ派遣される職員も優秀と評価されています。

国とのパイプラインが得られますし、地方自治体から見て上流に位置する国の機関の業務内容を経験できることが、プラス要素です。

派遣は表向き組織内で公募により決定されることが多いですが、組織内で低評価の職員は人気のある派遣先に選ばれることはありません。

また、派遣により現在の部署を離れることになりますので、考えようによっては今の部署を出る手段の一つにもなり得ます。(出向≒脱出装置)

出世部署ランキング上位の部署

優秀な職員のその他の配属先としては、出世部署ランキングでSランクまたはAランクの部署があります。

★出世部署ランキングの記事はこちら

www.withdrawal-civilservice.com

優秀な職員に多い人事異動のパターン

優秀な職員が配属されることの多い部署は前述の通りですが、長いスパンで見た時の人事異動のコースのようなものが存在します。(エリートコース)

官房系部署をループ

財政・人事・企画などの官房系部署のみに異動し、その系統の部署の中で昇進する傾向が強いです。

逆に、窓口系部署はほぼ配属されません。

優秀な職員が窓口系部署に配属されるケースは、若い時限定で1か所か2か所ぐらいです。

エリートコース入りした職員は、管理職ぐらいの年齢になると絶対に窓口系部署には配属されませんので、この点に留意して異動名簿を見ていくと、誰が出世街道まっしぐらなのか見抜くことができます。

重要な事業の担当になる

自治体が重視している事業の担当になることが多いです。

優秀な職員だから上手く事業を回してくれるだろうという人事側の期待の表れです。

特命的に該当する部署に異動して、その事業が軌道に乗ったら次の部署へ、というルートも発生するため、この場合は異動ペースが早くなることになります。

そのあたりの事情については、下記の記事で説明していますので参考にしてください。

★1年で異動する職員について

www.withdrawal-civilservice.com

崩壊した部署の立て直し(レアケース)

あまり頻度は高くないですが、主に人の問題で崩壊してしまった部署(業務が回っていない)を立て直すためにその部署に異動することがあります。

なかなかに貧乏くじな立場ですが、組織マネジメント的な視点に立つと理解できます。

崩壊する部署に歯止めをきかせるため、優秀な職員を送り込んで何とかバランスを保とうという目論見の結果、このような人事異動が発生するわけです。

このパターンで配属されてしまっても、意気消沈する必要はありません。

それだけあなたが頼りにされているという証拠ですので、意気に感じて何とか崩壊した部署を立て直すようにしましょう。

この不利なシチュエーションを耐え切ったら、出世間違いなしです!

まとめ

優秀な職員は、下記の部署に配属される

  • 財政課
  • 人事課
  • 企画課
  • 省庁等の国の機関へ出向
  • 出世部署ランキング上位の部署

エリートコースとして、

  • 官房系部署をループする
  • 重要な事業の担当になる
  • 崩壊した部署の立て直しが命じられる(特命)

以上、優秀な職員が歩む人事異動のエリートコースに関する記事でした。

他にも色々公務員に関する情報を発信していますので、そちらの記事もご一読いただけますと幸いです。

↓異動しない職員についてまとめた記事です。

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↓公務員に向いているMBTIについてまとめた記事です!

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