この記事は地方公務員として13年間務めた経験のある私(ENTJ)が、市役所の楽な部署についてランキング形式で解説する記事です。
市役所は部署ごとに仕事の量も質も異なるため、配属ガチャの当たり外れが存在します。
市役所の楽な部署のランキングを決定するにあたり、
- 1年を通しての業務量で判断
- 仕事の質(プレッシャーがあるかどうかなど)
- 残業が多いかどうか
- 住民対応の有無
以上の要素を総合的に判断してランク付けしました。
※お勤めの自治体により多少の誤差があることについて、あらかじめご承知おきください。
それでは市役所の楽な部署ランキングを発表します!
市役所の楽な部署ランキング
第1位から第10位まで、部署名とその理由について解説します!
第10位 市民課(戸籍・住民票関係)
第10位は、市民課です!
楽な部署といえる理由は、下記の通りです。
- 業務内容は定型的な仕事が大半を占める(ルーチンワークが多い)
- ほぼ毎日定時帰り
- 残業少な目
戸籍や住民票、マイナンバーの所管である市民課ですが、記載の通りルーチンワークが多く、残業もほとんどないので楽な部署に分類されます。
一時期はマイナンバーカードの発行事務でごった返していたこともありましたが、今はだいぶ落ち着いているようです。
また、業務内容の性質から、新規採用職員が数多く配属される部署でもあります。
★参考記事 新規採用職員の配属先について
www.withdrawal-civilservice.com
第9位 収納課(税金の徴収・差し押さえなど)
第9位は、収納課です!
楽な部署といえる理由は、下記の通りです。
- 業務内容は定型的な仕事が大半を占める(ルーチンワークが多い)
- 具体的なノルマが無いため、正直サボりやすい
- 残業が少なく、ほぼ定時帰り
税金の徴収、差し押さえを行う収納課ですが、滞納者からのクレームを気にしなければ楽な部署といえるでしょう。
滞納者に対し、督励(税金を払うように催促すること)を行い、それでも払わなければ預金等の資産調査を行い、差し押さえを行うといった業務内容です。
しかしながら、滞納者全員を差し押さえすることも難しい(個別の事情や、暴力団的な輩も存在するため)こともあり、この状況をズルく捉えれば手を抜きやすい部署です。
集金と称して外勤で休憩もできますし、滞納者の資産を差し押さえするかしないかは担当の裁量によるところもあるので、ほどほどの仕事量にコントロールすることが可能です。(本当はダメだけど)
第8位 生涯学習課
第8位は、生涯学習課です!
楽な部署といえる理由は、下記の通りです。
- 仕事の内容にプレッシャーが無い(本質的にあまり重要でない)
- 残業時間少な目
生涯学習課は生涯学習に関するイベントの開催などが主な業務です。
生涯学習課の仕事内容はあくまで行政サービスのプラスαな部分なので、プレッシャーもなく精神的に楽な部署です。(災害時などに発動するBCPでこの分野は切り捨てられる)
第7位 環境課(ごみ収集も含む)
第7位は、環境課です!
楽な部署といえる理由は、下記の通りです。
- 仕事内容にプレッシャーがあまりないものが多い
- 残業少な目
環境課も仕事内容が本質的に重要でないものが多い(ノーカーデーの取りまとめ、環境に配慮した物品の調達の取りまとめとか)ため、プレッシャーがあまりない部署といえます。
そして残業時間も少ないため、環境課は楽な部署に分類されます。
第6位 水道系部署(水道総務は除く)
第6位は、水道系部署です!
楽な部署といえる理由は、下記の通りです。
- 残業が少ない
- 料金関係業務はルーチンワーク
- 技術系でも工事が無い時は割と暇
基本的に業務量があまり多い部署ではないため、水道系部署も楽な種類に分類されます。
注意点として、水道総務課だけは業務量も多く複式簿記の知識も求められるため、楽な部署とは言えません。
また、台風などの災害時は一気に激務になる可能性も秘めていることも留意が必要です。
土木系の技術職であれば配属されても気にする必要はありませんが、一般職で水道総務以外の部署に配属された場合は、残念ながら上層部からの評価は高くないでしょう。
★参考記事 出世部署ランキングの記事
www.withdrawal-civilservice.com
第5位 土木・建築系部署
第5位は、土木・建築系部署です!
楽な部署といえる理由は、下記の通りです。
- 業務量が少なめ
- 残業もほとんどない
土木・建築系部署も水道系部署と同様に、災害時に激務になる可能性を秘めています。
第4位 文化系の外部施設(図書館・文化センターなど)
第4位は、文化系の外部施設(図書館・文化センターなど)です!
楽な部署といえる理由は、下記の通りです。
- 残業はほとんどない
- 業務量少な目
- 仕事内容にプレッシャーがない
文化系の施設は業務内容から、他部署と比較して精神的にプレッシャーを感じることはほとんどありません。
業務量もそこまで多くありませんし、残業も少なめなので楽をしたい人にはおすすめの異動先です。
第3位 出張所・支所
第3位は、出張所・支所です!
楽な部署といえる理由は、下記の通りです。
- 残業無し(定時帰り)
- 業務内容がルーチンワークのみ
出張所や支所の業務内容は、本庁の窓口業務の一部を行うことです。
そのため、窓口業務の市民対応しか業務が無いため、99.9%定時帰りが可能です。
ただし、幅広い業務知識が必要(住民票・戸籍・国保・年金・税)なため、若いうちから配属されるケースは少ないでしょう。
出張所や支所にある程度年齢が行ってから配属された場合は、左遷扱いを受けている可能性が非常に高いです・・・
★参考記事 左遷コースに関する記事
www.withdrawal-civilservice.com
第2位 会計課
楽な部署といえる理由は、下記の通りです。
- 決算時以外は残業無し(定時帰り)
- 業務内容がルーチンワークのみ
- 市民対応が無い
会計課もトップクラスに楽な部署です。
定型的な業務しか行いませんし、基本的に残業はありません。
そのうえ市民対応もしなくていいので、非常に安パイな部署と言えるでしょう。
以上の点から、住民対応をさせると問題が起きる職員が会計課に配属されるケースが散見されます。
第1位 監査委員事務局
楽な部署といえる理由は、下記の通りです。
- 監査を実施してない時は仕事が無い
- 監査業務をちゃんとやってるかどうかの証明が不可能
- やってもやらなくても本質的に影響がない(本物の不正は除く)
- 残業がほとんど無い
- 市民対応が無い
悩みましたが、第1位は監査委員事務局にしました。
バックオフィス部署かつ市民対応がない、内部監査であるため形式的な仕事になることも多い(細かいミスの指摘を仲間うちにやるのは倫理的に困難なため)、ちゃんと監査してなくてもわからない、という点で楽な部署であるといえます。
また、監査委員事務局にはある程度年齢がいった職員しか配属されませんし、配属された職員は出世コースから外れている人がほとんどである点も見逃せないポイントです。
まとめ
市役所の楽な部署ランキングトップ10は、
- 監査委員事務局
- 会計課
- 出張所・支所
- 文化系の施設(図書館・文化センターなど)
- 土木系部署
- 水道系部署(水道総務以外)
- 環境課
- 生涯学習課
- 収納課
- 市民課(戸籍・住民票関係)
以上、市役所の楽な部署ランキングについて解説しましたがいかがだったでしょうか。
現役公務員の方もそうでない方も、記事の内容についてコメントくださると励みになりますので、ちょっとでも面白いなと思ったらぜひコメントをお願いします!!
また、他の記事でも市役所に関する情報発信を行っておりますので、ぜひご一読ください!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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