脱!公務員ブログ

元地方公務員(市役所職員)のSEが、自身の体験を元に公務員の実態や役立つ知識や経験談、IT関連の技術的な情報、美味しいお店の情報、趣味(野球、音楽、ゲーム、麻雀)に関すること、私自身の波乱に満ちた人生経験について発信します。記事を読んだ後は少し知識が増えて、笑顔になれる(ネタ要素満載)、そんなブログですので是非お立ち寄り下さい♪

ルーチンワーク祭り??公務員の仕事がつまらない理由5選【元公務員が解説】

本記事は、公務員の仕事内容が何故つまらないと言われるのか、その理由について地方公務員として13年間の勤務経験を持つ私が解説します。

公務員を目指している方は、本記事の内容をご覧になった上で公務員になるかどうかの判断をしていただければ幸いです。

退屈なにゃんこ

1.ルーチンワークが多い

公務員の仕事は法や規則に基づき、決まった手順で事務処理を行うルーチンワークが非常に多いです。

特に内部の経理事務や、窓口部署の業務においてよりその傾向は顕著になります。

独特のルールや考え方が多いため、慣れるまでは大変ですが、慣れてしまうと処理速度が上がり、余裕が生まれてきます。

その余裕を活かして新しい業務に取り組めれば良いのですが、組織的に新しい取り組みに対しては腰が重い傾向が強く、建設的な行動が取りにくいです。

そのため、年間通して同じ業務をやっているだけという状態になり、同じ毎日が続いているような感覚に陥ります。

このような状態では向上心も失われますし、精神的な刺激が無いため、退屈な日常になってしまいがちです。

仕事より趣味を優先する方や、安定を望む方にとってはメリットになりますが、そうでない方にとっては精神的苦痛が大きいため注意が必要です。

2.前例踏襲主義

公務員の仕事は、必ず前回はどのように処理したか確認して、前回と同様の処理を行う傾向が非常に強いです。

もっと良いやり方があったとしても、過去の例に囚われているため効率化や改善を行うことが中々出来ません。(判断する上司も保守的で、新しいやり方を頑なに認めません)

私が体験したことですが、他の職員に仕事の進め方について何故そうしたのかの理由を聞くと、

「前年もこのやり方だったので」

「前回はこれで決裁通ってました」

と返答が返ってくることが多かったです。

自分の頭で考えず、思考停止した状態で業務を行っている職員が多く、閉塞感のある組織に嫌気がさしていました。

自分のやり方で仕事を進めたい、より良い方向に変えていきたいと考える方は非常にストレスを感じる場面が多いと思います。

3.縦割り組織

公務員は、縦割り意識が非常に強いです。

新規事業が発生し、国から地方自治体に指示が下りてくると、どこの部署が担当するのかという組織内での押し付け合いが発生します。

ありとあらゆる理由を使い、何とか自分の部署の担当分を減らそうとする姿は見ていて気持ちの良いものではありませんでした・・・

愚かで醜い争いです。

同じ組織として一丸となって対応することが出来れば、もっとより良い行政運営が可能となることを本気で考えている公務員はごくわずか

下の記事で触れた「たらい回し」が公務員がよくやる行動の代表格で、公務員の責任回避しようとする考え方が前面に押し出されています。

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4.意思決定が遅い

意思決定をする際、起案書により処理することとなりますが、

やたらと他都市の動向を気にしたり、前年はどうだったのか、細かい言い回しのチェックなどでいつまでたっても決裁が終わらず、書類が返ってこない状況に陥ることが多いです。

少しでも事業に関連する部署があると、とりあえず起案に加担させる傾向があるため、無意味に関係者が増え、結果として数か月経過してから起案が完了するなんてこともざらです。(他部署の職員のハンコがスタンプラリーのように見えます)

また、公務員は予算の範囲内でしか事業を進められません。

現年度の予算編成は前年度に行っているため、年度途中で状況が変わった時などに柔軟に対応することが出来ません。

このような状況に対応するための制度として、補正予算というものがあるのですが、特定のタイミングでしか計上できないことに加え、財政課との調整を行い、なおかつ議会で承認を得なければ執行できません。

以上のことから、スピード感のある仕事を行うことは非常に困難です。

5.本質より形式重視の仕事スタイル

文書や事業の内容そのものより、表現方法や言い回しについて、拘る傾向が強いです。

言葉の使い方など、上司の好みは千差万別であり絶対の正解は無く、細かい表現の修正などを何度も何度もやり直すことになります

また、本質的に特に意味が無く無駄な内部事務であっても、規則で定められているため必ず処理は行わなければならないという状況を多く体験しました。

無駄な内部事務を廃止しようにも、規則改正は決裁権者が首長であり、決裁過程で廃止理由を事細かに聞かれるため、なかなか骨が折れる仕事になります。

筆者がいた自治体では、組織的に非生産的かつ非効率的な業務のやり方が横行していました。

この理由について個人的に考察したところ、公務員は仕事の成果に関わらず一定の給料が得られるため、特に人件費(時間帯効果)のコスト意識が希薄であることが最大の原因であると結論付けました。

コスト削減を謳う財政課が、各部署に対し非合理的な資料作成を何度も指示する姿は、見ていて非常に滑稽な姿だと日々感じていました。

下の記事でも公務員の組織風土について解説しておりますので、ご一読下さい。

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まとめ

私の勤務経験を元に、公務員の仕事内容がつまらない理由について解説しました。

実際に仕事を経験しないとわからないこともありますので、これから公務員になろうと思っている方の判断材料にしていただければ幸いです。

また、他にも公務員に関する記事がありますので、ご一読ください。

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