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【地方公務員】長年異動しない職員が発生する理由は?異動しない理由を元公務員が解説!

「あの人ずっと同じ課にいるな」

「自分はどうして人事異動の対象にならないんだろう?」

このページにたどり着いたあなたは、異動しない理由を色々と考えていることでしょう。

地方公務員の人事異動は、通常は2~5年程度で各部署をローテーションすることとなります。

すなわち、長い間同じ課にいる職員は、人事異動の対象とならない理由が必ず存在していることになります。

この記事は地方公務員(市役所職員)として13年間務めた経験のある筆者が、長い間人事異動の対象にならない場合の理由について解説する記事です。

記事を読むことで、異動対象とならない職員の理由を推察する手がかりを得ることができます。

異動しない理由はポジティブなものとネガティブなもの、双方のケースがありますので、その職員自身の状況も踏まえて考えると答えが見えてきます。

それではお話しします。

ポジティブな理由の場合

長年異動しない職員は、その職員が優秀であるがゆえに発生する場合があります。

替えがきかない(後継者がいない)

対象の職員が優秀過ぎるがゆえに、異動させてしまうと課内の仕事が回らなくなる、というケースです。

この状況は、仕事を属人化させてしまうことにも繋がるため、組織的にはあまりいい状態ではありません。

しかしながら現実問題として、その人しかこの仕事はできない、という状況はよく目にすることでしょう。

特に専門の知識が必要な職場(情シスなど)は、特にこの状況になりやすいものです。

10年以上同じ課にいて業務に精通していることから、最長老や生き字引と呼ばれる職員がこのケースに分類されます。

長期かつ重要な事業が進行中

自治体として長期かつ重要な事業を進めており、その職員がその事業の担当だった場合に発生します。

過渡期に担当者を変えてしまうと、せっかく上手くいきそうだったものが元の木阿弥になってしまうことがあるからです。

この場合、事業が軌道に乗ったタイミングで他の部署へ異動することになるでしょう。

対象の職員の業績評価は優秀であると判断されますので、次は出世コースの部署に異動するケースが多いです。

★【参考】出世部署ランキングの記事

www.withdrawal-civilservice.com

★【参考】出世コースの記事

www.withdrawal-civilservice.com

上司に重宝されている

これもその職員が優秀であるがゆえに発生するケースです。

その職員が在籍しているうちに、上司は幾度となく人事異動により変わっていながらも、全ての上司がその職員を優秀と評価した場合にこの状況に陥ります。

管理職サイドの心理的に、優秀な職員は手元に置いておきたいのは理解できますが、これも属人化を招くので組織的にはよくない状況です。

また、対象の職員本人としても、長年同じ部署で同じような仕事を延々と繰り返していると、モチベーションの低下を招くなど悪影響を及ぼすでしょう

専門職である

専門職は特定の分野に精通するスペシャリストの育成が望ましいため、専門職で公務員となった場合は、長年同じ部署にいてもまったく問題はありません。

土木・建築系の技術職や、保健師や保育士、最近だとIT職などがこのケースに合致します。

ネガティブな理由の場合

ここからはその職員に関することで、好ましくない事情があるケースです。

引き取り手が無い

その職員が問題視(無能、トラブルメーカーなど)されている場合、この状況に陥ります。 

あまりに無能な場合、誰でもできるような簡単かつ定型的な仕事しか与えられません。

これでは異動させる意味はありませんよね。

地方公務員の人事異動は、幅広い知識を持った職員を育成するための人材育成としての側面も持ち合わせています。

どこにいっても1人工としてカウントできない職員は、人事異動させる意味も無いしコストがかかるだけの存在です。

このような職員は、周囲からできれば早くやめてほしいと思われながら、左遷部署的な場所で置物のように扱われることでしょう。

メンタル休職者

メンタル休職者の場合、同じ部署に長年在籍することになるケースがあります。

これは人事側からすると、異動させて新しい仕事を覚えさせることによる心理的負荷により、その職員の病気が再発することを懸念するためです。

配慮の結果ともとれるため一概に悪いことと断定するものではありませんが、こうなってしまった場合、その組織での昇進は困難でしょう。

上層部に嫌われた

人事権を持っている上層部に嫌われてしまった結果、左遷部署へ異動させられて長年放置されるというケースです。

これは私が過去に目撃した露骨な例ですが、特に問題を起こしていないのに上層部に嫌われてしまった結果、出先機関にしか異動にならない職員がいました。

「あいつに本庁の土は絶対に踏ませない!!」

と言わんばかりの人事異動を見て、私は客観的にその職員が気の毒だなと感じていました・・・

嫌われた理由が感情的なものである場合、対象の職員だけが悪いわけではありませんので、転職も含めて自分の人生を考え直したほうが良いでしょう。

まとめ

長年異動しない場合、ポジティブな理由とネガティブな理由の2パターンがある

ポジティブな場合は、

  • 替えがきかない(後継者がいない)
  • 長期かつ重要な事業の担当
  • 上司に重宝されている
  • 専門職である

ネガティブの場合は、

  • 引き取り手がいない
  • 上層部に嫌われている
  • メンタル休職者

また、他にも色々公務員に関する情報を発信していますので、そちらの記事もご一読いただけますと幸いです。

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