脱!公務員ブログ

元地方公務員(市役所職員)→商社系Sier→ベンチャーITコンサルの経歴を持つブログ運営者が、自身の体験を元に公務員の実態や役立つ知識や経験談、IT関連の技術的な情報、美味しいお店の情報、趣味(野球、音楽、ゲーム、麻雀)に関すること、私自身の波乱に満ちた人生経験について発信します。記事を読んだ後は少し知識が増えて、笑顔になれる(ネタ要素満載)、そんなブログですので是非お立ち寄り下さい♪

地方公務員(市役所職員)の中途採用の年収は?初任給や役職の算定方法について元地方公務員が徹底解説!

この記事は地方公務員として13年間務めた経験のある私が、中途採用者の年収や初任給の算定方法、役職や気を付けるべきポイントについて解説する記事です。

この記事を読むことで、中途採用で公務員への転職を検討している場合に適切な判断ができるようになりますので、ぜひご一読ください。

中途採用の年収の目安

それぞれのモデルケースごとに年収の目安を記載しています。

見出しの社会人経験の年数は、正社員として一般企業に勤めた年数と解釈してください。

また、具体的な金額は自治体により異なりますので、あくまで目安として受け止めていただければと思います。

↓給料について詳細に解説した記事はこちら

www.withdrawal-civilservice.com

大卒30歳 社会人経験7年の年収目安

  • 初任給:22万円前後
  • 年収:400万円前後

※年収には基本給以外に各種手当(住宅手当・扶養手当等)や賞与(約4.5か月分)が含まれます。時間外手当の有無によっても金額は変動します。

大卒35歳 社会人経験12年の年収目安

  • 初任給:25万円前後
  • 年収:450万円前後

高卒25歳 社会人経験6年の年収目安

  • 初任給:19万円前後
  • 年収:350万円前後

前歴分の職歴換算

採用前の職歴に応じて、一定の割合で職歴換算(その自治体にいた年数へと変換)が行われます。

民間企業の正社員からの転職

おおむね8割が職歴として換算されます。

例えば正社員勤めが10年あった場合、

  • 10年×0.8=8年

8年分の職歴となり、新卒から8年経過した人と同様の給料表が適用されます。

公務員からの転職

前職が公務員の場合、10割が職歴として換算されます。

その他にも前の自治体から退職金を受け取らなかった場合、退職金の年数引継ぎも行える仕組みになっています。

公務員から公務員へ転職する場合、待遇を落とさずに新しい職場で働くことが可能です!

アルバイトからの転職

前職がアルバイト等の非正規雇用の場合、残念ながら職歴として換算されることはありません。

ただし、雇用形態によっては低い割合で換算される場合もありますので、詳しくは転職先の採用担当課に確認するとよいでしょう。

役職について

それぞれのモデルケースごとに目安を記載しています。

役職にあるカッコの級は、適用される給料表の級数です。(役職に応じて決定)

おおむね30代以下は主事(1級)、30~40歳は主事(1~2級)か主任(3級)、40代以上でワンチャン係長(4級)となります。

大卒30歳 社会人経験7年

主事(1級または2級)として採用される場合がほとんどです。

大卒35歳 社会人経験12年

主事(2級)または主任(3級)として採用される場合がほとんどです。

高卒25歳 社会人経験6年

主事(1級)として採用されます。

新卒採用者との比較

中途採用を検討している方に必ず伝えたいこととして、待遇面は同年齢の新卒採用者より必ず悪くなるという点があります。

年収が低い

前述のとおり民間企業経験者だと職歴換算が8割のため、年齢が上がってからの転職だと基本給にかなりの差がでます。

たとえば35歳の転職の場合、基本給は25万円程度となりますが、同年齢の新卒は基本給29万円です。

基本給で3~4万円も差があるので、年収にすると60万円以上の開きが生まれます・・・

これに加えて出世が遅くなるという問題も発生します。

出世が遅くなる

年収同様に、職歴換算の年数が新卒より少ない年数となるため、確実に出世が遅くなります。

40歳を迎えるとだいたいの職員は係長級になりますが、中途採用者の場合は40代半ばまで主任というケースも珍しくありません。

どのぐらい出世が遅くなるかは自治体によりますが、新卒より中途採用者は不利であるという点については共通しています。

これは採用する側の自治体目線で考えたときに、昨今の売り手優位の転職市場においては不利となるポイントですので、自治体側の制度を変えないと人手不足が加速するであろうことが予見されます・・・

まとめ

地方公務員(市役所職員)の中途採用者の年収や待遇について解説しましたがいかがだったでしょうか。

転職を検討されている方は、本記事の内容を参考に転職するかどうかを判断いただければ幸いです。

また、本件について個別に相談したいことがございましたら、お気軽にお問い合わせよりご連絡いただければと思います。

他にも公務員になりたい方に向けた記事がございますので、よかったらご一読ください!

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